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緑肥テーマにシンポ 土づくり推進フォーラム

緑肥テーマにシンポ 土づくり推進フォーラム
土づくり推進フォーラム(松本聰会長)は12月21日、都内でシンポジウムを開催した。今回のテーマは、「地力向上を目指した緑肥作物の栽培実態と将来展望」。化学肥料が高騰するなか、緑肥の土づくり効果が注目されている。シンポジウムでは減肥機能や病害虫抑制機能、また緑肥を活用した減肥栽培の事例として、千葉県のニンジン・キャベツ、秋田県のエダマメが取り上げられた。
 農研機構中日本農業研究センターの唐澤敏彦氏は、有機物の蓄積について堆肥と比較した結果を紹介した。ソルガム(5㎏/10a)を草丈2mですき込むと、1年後には77%が分解され、10a当たり150㎏の炭素を蓄積できると報告。堆肥では10a当たり1.4tの施用に相当し、堆肥の運搬コストや散布労力に比べて、緑肥は優位性があるとされた。また堆肥と緑肥で養分バランスが違うため、組み合わせて利用する必要があるとした。
 雪印種苗事業本部の和田美由紀氏は、緑肥作物の効果は様々であるため、緑肥を選ぶ際には、目的を明確にし、緑肥の栽培時期が主作物と被らないようにすること、また播種や細断、すき込みを行う機械を検討するよう呼びかけた。雪印種苗は緑肥の病害虫抑制機能に着目し、現在は、ホウレンソウ萎凋病、トマト青枯病、テンサイ根腐病、ジャガイモ黒あざ病、コムギ立枯病、ネギ黒腐菌核病での効果を確認しており、線虫対抗植物としても注力していると述べた。

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