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東洋農機 秋のビッグフェア盛況

東洋農機 秋のビッグフェア盛況

注目集めた新製品 ISOBUSブロキャス等

 東洋農機(太田耕二社長)は12月2日~3日、北海道音更町のアグリアリーナで秋のビッグフェアを開催した。新型オフセットポテトハーベスタ「TOP―1e」などの有力製品と共に、今年の国際農業機械展in帯広で話題を集めたISOBUS仕様のブロードキャスタを初披露。受注開始したさつまいも収穫が可能な「マルチデガー」も展示して関心を集めていた。

 東洋農機=北海道帯広市西22条北1―2―5=の「秋のビッグフェア」は11月2・3日の倶知安を皮切りに美瑛、三川、小清水・美幌合同、十勝(アグリアリーナ)会場の計5カ所で開催。各会場で目標以上の来場者数を記録。十勝会場も賑わいを見せた中で注目したのが「ブロードキャスタTWBN120ISOBUS仕様」と、さつまいも収穫が可能な「マルチデガー」の初披露機だ。

 ブロードキャスタISOBUS仕様は今年の国際農業機械展in帯広の目玉機として展示した製品を同フェアから15台限定で販売を開始したもの。ISOBUSスプレッダーアタッチを開発して次の3機能の追加が可能に。追加できるのは①トラクタの速度に合わせてシャッター開度を自動的に調整し、散布面積に合わせて一定量の散布を維持する「車速連動」②散布済みエリアに来た時にセクションが自動的に閉じて2度掛けを防ぐ「セクションコントロール」③作物の生育に合わせて適切な量の散布を行える「可変施肥」。実際の作業で必要な精度に抑えることで海外製品に比べてリーズナブルな価格を実現させた。同型式なら追加後付けが可能。肥料の高騰が続くだけに注目度も高く、大半は成約と上々のスタートを切っていた。

 マルチデガーは農家の要望で開発した実機を展示。先月に仕様を固めて予約を開始し、来年5月より生産する計画。ステージ後側にハーフコンテナが搭載可能。この他、コンベヤ速度油圧可変・油圧畦合せ・パワーステアリングを標準装備。日除けテントやタイヤ位置が確認できるビデオカメラ、土砂の分離を向上させる2カ所のバイブレーションをアタッチメントとして設定。近年面積が拡大しているさつまいも収穫にも使用できることから、こちらも関心を集めていた。また、心土破砕と簡易耕を一度で行えるダブルソイラのスパイクローラ仕様も15台限定で発売。柔らかいほ場では乾燥の促進と地温向上効果、硬いほ場では均平性の向上が図れる作業機として活躍が期待される。
 主力機ではオフセットハーベスタTOP―1新型シリーズが注目の的。新機能を追加したタンク容量5.0㎥のハイスペックバージョンを入り口前に展示。スプレーヤは販売好調の13セクションコントロールモデルの隣でノズル散布デモを行った。

 木村孝常務執行役員営業販売担当は、「ISOBUS仕様のブロードキャスタは想像以上の反響をいただいた。我々としては、肥料の節減はもちろん、労働時間の短縮が図れ、それによって別の作業ができる点をアピールしていく。来年は厳しい年と予想されるが、弊社製品を活かして新しい作業方法を提案する意識を高めていきたい」などと述べた。

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