農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

受付時間 平日9:30~17:00

TEL 03-3831-5281

毎週 火曜日発行
 >  > 金子農機 遠赤乾燥機レボリューションゼロ「和」(やわらぎ)

金子農機 遠赤乾燥機レボリューションゼロ「和」(やわらぎ)

金子農機 遠赤乾燥機レボリューションゼロ「和」(やわらぎ)

「和・温度調節機能」 酒米・そば専用モード搭載

 金子農機(金子常雄社長)は、このほど2019年に発表した遠赤外線乾燥機「REVOLUTION ZERO(レボリューションゼロ)」の後継機種として、レボリューションゼロ「和(やわらぎ)」を開発、2024年モデルとして来年から発売予定だ。同機は11月2~6日、秋田県潟上市で開催される第146回秋田県種苗交換会で披露される。

 金子農機=埼玉県羽生市小松台1―516―10=の「レボリューションゼロ」は、高品質乾燥、除塵、時短(使いやすさ)がユーザーに好評の遠赤外線乾燥機。具体的には①乾燥=薄い層になって流れる穀物の一粒一粒に遠赤外線を照射し、エネルギーを無駄なく穀物乾燥に生かす金子独自の「全粒照射方式」により均一、スピーディー、高品質に乾燥②除塵=穀物に混入しているゴミを取り除き、メンテナンスや乾燥効率が向上するだけでなく、後工程の籾摺り等の作業が格段にしやすくなる「スーパートルネード除塵システム」を装備③時短=見やすく操作しやすい大型液晶画面や、乾燥機貯留部サイドに人が出入りできる大きな点検口(愛称「隠しトビラNINJA」)を設けるなどメンテナンスや掃除がしやすいスタイルに設計など――が高い評価を受けている。
 今回の2024年モデルにおいてもこうした従来の優れた特長はそのままに様々なバージョンアップを行っている。
 新型レボリューションゼロ「和(やわらぎ)」では、熱源に、炎を感知する燃焼監視機能によって安全に使用できる「ガンタイプバーナ」を使用。シンプルな構造で故障も少ないためメンテナンスが楽に行える。
 また、胴割れを防ぐ乾燥速度リミット制御のみならず、熱風温度上限を任意に設定でき、こだわりの乾燥を実現する「和(やわらぎ)・温度調節機能」を追加。加えて、酒米、ソバ等にそれぞれ特化した専用モードも搭載している。
 このほか、スマホで乾燥機の稼働状況を確認できる遠隔確認システム「ミルもん」や、排塵機用集塵器「ゴミとるもん」シリーズ、今夏優れた乾燥機選別オプションとして販売を開始した「草の実トレンダー」等にも対応。プロ営農ユーザーが求める、より充実した特長を有している。

 

草の実トレンダー、雑草種子を除去

              草の実トレンダー


 各種オプションのなかでも特に注目を集めているのが、「草の実トレンダー」だ。圃場で除草しきれなかった雑草の種子(ホタルイなどの草の実)が収穫した穀物に混入すると、その後の選別工数が増え、また籾の場合は乾燥調製後の籾殻に雑草の種子が混ざったまま再び圃場に戻すと翌年また発芽してしまうという悪循環を繰り返す。これを省力的に防ぐことができるのが「草の実トレンダー」だ。草の実などが除去された分、無駄な乾燥が減ることで燃費が抑えられ、籾摺り、色選等の後工程や、籾殻を圃場へ戻す場合は、その後の雑草の発芽が減るなど、作業の負荷が様々な面で楽になる。特に、無農薬、減農薬、自然栽培、特別栽培など、除草に手間や時間をかける農法を取り入れた営農ユーザーにおススメのオプションの一つとなっている。
 新型レボリューションゼロのラインナップはZA(11・14・17・20石)、ZB(20・25・30石)、ZC(35・40・45・50石)、ZH(50・55・60・65・70石)、ZF(70・80・100石)の11~100石、全19型式(「スーパートルネード除塵システム」、「隠しトビラNINJA」はZC・ZH・ZFに標準装備)。
 メーカー希望小売価格(税込)は、167万2000円~451万円(据付工事費込み)。

関連記事

AGRI EXPO新潟 ㉖年2月朱鷺メッセで初開催 

国際農機 作業時の不便解消に 実用的農機パーツを発売

国際農機 作業時の不便解消に 実用的農機パーツを発売

クボタ、大阪・関西万博2025で「未来の食と農」エリアを展示|汎用プラットフォームロボットがスマート農業の未来を描く

クボタ、大阪・関西万博2025で「未来の食と農」エリアを展示|汎用プラットフォームロボットがスマート農業の未来を描く

サタケ、「KOMECT(コメクト)」を第3回九州農業WEEKに初出展|DXを活用した次世代型生産支援システム

サタケ、「KOMECT(コメクト)」を第3回九州農業WEEKに初出展|DXを活用した次世代型生産支援システム