農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

より厳しい環境規制（欧州ＳｔａｇｅＶ）への対応

ディーゼルの良さが活きるアプリケーション向けに新規開発エンジンの拡販を進めているマルマテクニカ（神奈川県相模原市南区大野台６―２―１）。より厳しい環境規制（欧州ＳｔａｇｅＶ）への対応や、バイオ燃料との混合使用を想定した設計はもちろんのこと、他社製のエンジンからの乗り換えをより簡単に行えるよう、きめ細やかなパッケージング設計に対応している。
　同社はイタリア工場を主軸にディーゼルエンジンを製造している米国ＫＯＨＬＥＲ社製ディーゼルエンジンの日本における輸入販売代理店。同社製エンジンについて１台からの小口販売を含めた、周辺機器や搭載に関する相談に応じるなど、きめ細やかな要望に対応している。
　ＫＯＨＬＥＲ社では新設工場が稼働開始。従来のＫＤおよびＫＤＷ、ＫＤＩシリーズに加え、新型の水冷直列３気筒1.4ℓコモンレール付き電子制御ディーゼルエンジン、ＫＳＤ１４０３（18・４kW）をリリースし、全世界に向けて販売を開始した。
　同エンジンはコモンレール式で燃料圧力は約25‌MPa（現行超高圧コモンレールの約10分の１の圧力）、燃料は電子制御で間接噴射して消費量を抑制することで、旧モデルに比べて約８％程度の燃費を改善。より低回転域で大きなトルクを発揮できる特長により常用回転数も下がるため、更なる燃費向上が期待されている。