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NTTイードローン AC101をアップデート 来春から提供開始 より精密な自動航行散布へ

NTTイードローン AC101をアップデート 来春から提供開始 より精密な自動航行散布へ
NTT東日本グループのNTT e―Drone Technology(埼玉県朝霞市)は「みどりの食料システム戦略」への貢献を目指して、ネットワークRTKを搭載した農業ドローン「AC101 connect(コネクト)」を、来春から提供開始する。自ら設計・開発・製造。価格はオープン価格。購入相談(販売受付)は10月11日から開始。デモ会、説明会、意見交換会等の要望にも対応する。また10月11日にAC101 connect特設サイトをオープンする。


      Auterionと共同開発したNTTイードローン製フライトコントローラー(日本国内生産)
  

 AC101 connectは、日本の圃場に合わせて提供してきた従来のAC101のメリットはそのままに、より精密でより高度な散布を可能とする機体プラットフォームへとアップデートしている。具体的には、スイス・Auterion(オーテリオン)との業務提携で開発したフライトコントローラー始め全ての制御基板、送信機、散布装置等を、より高機能なハードウェアへと一新、通信を介して様々なアプリケーションやデータと、安全安心に連携可能なソフトウェアを開発実装することで、より精密で高度な散布や、より安心でより安全な運用を推進していく。
【AC101 connectの主な特長】①軽量コンパクト=日本ならではの狭く変形した圃場でも簡単に、そして高齢者や女性でも手軽に扱える機体サイズ。コンパクトながらも散布幅5mと散布効率も抜群だ。
 ②バッテリー1本で最大2.5‌ha散布可能=他社と比較しても圧倒的な飛行時間。バッテリーの残量を気にすることなく安心して散布することが可能。
 ③より精密・より高度な自動航行=ネットワークRTKに対応し、より精密な自動航行が可能となった。GNSS(GPS等)もアップデートし捕捉可能な衛星の数が増えるため、自動航行以外のフライトモードの精度もより安定する。
 ※ネットワークRTKの利用には、携帯事業者や自治体が提供するネットワークRTKサービスの契約が必要。ネットワークRTKサービスを契約後、送信機(プロポ)に必要情報を投入し、送信機(プロポ)をテザリング等によりインターネットに接続することで利用可能となる。
 ④データ連携=BASFデジタルファーミング社・BASFジャパンが国内で提供する栽培管理支援システム「xarvio FIELD MANAGER(ザルビオフィールドマネージャー)」の地力マップとのデータ連携により、送信機(プロポ)に可変施肥を支援する圃場マップを表示する機能等の提供を予定している(提供時期:2024年夏以降)。
 ※主要諸元は10月11日公開予定。
【「みどりの食料システム戦略」への貢献】NTTイードローンは、AC101 connectを通じて、政府が推進する環境負荷の低減を図りながら、持続可能な農山漁村の創造やサプライチェーン全体を貫く基盤技術確立と連携(人材育成、未来技術投資)等を目指す「みどりの食料システム戦略」への貢献を目指している。そのため、機体の開発や提供に止まらず、その周辺領域に広がる以下3点のような取組もより一層強化していく。
 ①環境負荷低減への貢献=▽バッテリーのリサイクルによる資源の有効利用への貢献▽国内開発製造による物流CO2削減への貢献▽可変施肥の高度化による肥料削減への貢献。
 ②持続可能な農山漁村の創造への貢献=▽デモ会を通じた農業ドローンを利用したスマート農業に関する情報提供▽行政におけるドローンを用いた一斉防除や鳥獣害対策の支援▽地域の農業を支える新規参入者(女性、高校生、異業種等)の拡大支援。
 ③サプライチェーン全体を貫く基盤技術確立と連携(人材育成、未来技術投資)への貢献=▽ドローンの制御装置やデータ利活用サービス等の開発の継続強化▽農業ドローンの安全な運用に資する教官・整備士・操縦士の育成。
 ※AC101 connectは、本年4月23日に宮崎県で開催されたG7農業大臣会合で展示&デモフライトを実施。
 ※10月11~13日には幕張メッセ(千葉県)で開催される「第13回農業Week」のNTTグループブースに、また、11月29~12月2日には東京ビッグサイト(東京都)で開催される「2023国際ロボット展」の農林水産省ブースに参考出品する。

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