ホンダ、4kW「電動推進機」実証 松江市の堀川遊覧船に搭載
実証実験で使用する電動推進機
ホンダ(三部敏宏社長)は、小型船舶用の4kW電動推進機プロトタイプを島根県松江市(上定昭仁市長)の観光振興公社が運営する堀川遊覧船に搭載し、8月より実証実験を開始する。実証は実際の運行で行い、遊覧船での商品性を検証する。同社のモバイルパワーパック(以下、MPP)を採用しており、二輪事業に続きパワープロダクツ事業でも活用を目指す。

7月下旬には報道陣向けの試乗会が行われた。試乗会に先立って松江市役所で行われた説明会では、ホンダから電動推進機プロトタイプの説明と実証実験の概要が説明され、松江市からは実証実験に至る経緯が説明された。電動推進機プロトタイプは、同社とトーハツ(日向勇美社長)が共同で開発。同社は出力4kWの電動パワーユニットを担当し、使用するバッテリーは、同社の二輪車でも使用している交換可能な着脱式可搬バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパックイー)」を採用。
MPPは、①振動や衝撃を緩和し、熱マネジメントと充放電制御、電磁波による誤作動防止機能を持ったタフで頑丈な構造②高密度設計によりコンパクトサイズを実現し、持ちやすいハンドル形状且つ絶妙な重心設定で無理なく運べる③頭脳を持ったバッテリーパックで、バッテリーの使用状況がモニタリングでき、使用時の充電頻度や運転データなどの記録データを活用したサービスの提供が可能――などの特長がある。
既に二輪車では、これらの機能を使ったバイクが日本郵便の配達現場で使われており、バッテリーのほか、モーターなど多くの二輪技術を流用できる小型電動推進機でもこのほど商品化を目指すこととなった。
マリン事業部の商品責任者である伊藤慶太エグゼクティブチーフエンジニアは、「今回の小型電動推進機は、ホンダにとってマリン事業初の電動化だ。排ガスを全く出さないので、水だけでなく空気も汚さないのが大きな特長」と話した。
また、低速での走行時には5dB、振動は60%削減できる。伊藤氏は続けて、「遊覧船のお客様が乗り降りしている間にバッテリー交換できるように設計したところ、20秒でバッテリー交換できた。遊覧船では1台につき1日最大8周運行しているが、MPP2個を1セットとして、合計3セット準備しておけば、1日使える」と説明した。
説明会に出席した松江市の講武直樹副市長は「今使用している船外機がホンダ製だったこともあり、遊覧船の電動化についてホンダさんに相談させてもらったところから、今回の実証実験に繋がった。松江市はカーボンニュートラル観光の実現を目指しており、ホンダからの力強い協力のもと、持続可能な社会を創造するために、カーボンニュートラル観光都市の実現を目指す」と話した。
その後、場所を堀川遊覧船へ移して、試乗会が開催された。最初にガソリンエンジン船外機を搭載した遊覧船を試乗したが、高い静粛性を感じるものの、船頭の声はエンジン音で聞きづらく、多少振動もあった。その後に試乗した電動推進機では、操作していた船頭から「静かなのでお客様とのやり取りも円滑にできるし、振動もないので腕も疲れない。また小回りがとても効くので操作性も抜群だ」と話していた。
同社は2050年に同社の関わるすべての製品と企業活動を通じてカーボンニュートラルを目指しており、その領域は二輪や四輪にとどまらず、パワープロダクツ事業のカーボンニュートラルに向けても積極的にチャレンジしている。
広報担当者は、「ホンダは今後も電動化はじめとしたカーボンニュートラルを、あらゆる分野で推進したい。もちろん、耕うん機でも研究を進めていきたい」と話すなど、今後もカーボンニュートラルに向けて取り組みを進める考え。
ホンダ(三部敏宏社長)は、小型船舶用の4kW電動推進機プロトタイプを島根県松江市(上定昭仁市長)の観光振興公社が運営する堀川遊覧船に搭載し、8月より実証実験を開始する。実証は実際の運行で行い、遊覧船での商品性を検証する。同社のモバイルパワーパック(以下、MPP)を採用しており、二輪事業に続きパワープロダクツ事業でも活用を目指す。

7月下旬には報道陣向けの試乗会が行われた。試乗会に先立って松江市役所で行われた説明会では、ホンダから電動推進機プロトタイプの説明と実証実験の概要が説明され、松江市からは実証実験に至る経緯が説明された。電動推進機プロトタイプは、同社とトーハツ(日向勇美社長)が共同で開発。同社は出力4kWの電動パワーユニットを担当し、使用するバッテリーは、同社の二輪車でも使用している交換可能な着脱式可搬バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパックイー)」を採用。
MPPは、①振動や衝撃を緩和し、熱マネジメントと充放電制御、電磁波による誤作動防止機能を持ったタフで頑丈な構造②高密度設計によりコンパクトサイズを実現し、持ちやすいハンドル形状且つ絶妙な重心設定で無理なく運べる③頭脳を持ったバッテリーパックで、バッテリーの使用状況がモニタリングでき、使用時の充電頻度や運転データなどの記録データを活用したサービスの提供が可能――などの特長がある。
既に二輪車では、これらの機能を使ったバイクが日本郵便の配達現場で使われており、バッテリーのほか、モーターなど多くの二輪技術を流用できる小型電動推進機でもこのほど商品化を目指すこととなった。
マリン事業部の商品責任者である伊藤慶太エグゼクティブチーフエンジニアは、「今回の小型電動推進機は、ホンダにとってマリン事業初の電動化だ。排ガスを全く出さないので、水だけでなく空気も汚さないのが大きな特長」と話した。
また、低速での走行時には5dB、振動は60%削減できる。伊藤氏は続けて、「遊覧船のお客様が乗り降りしている間にバッテリー交換できるように設計したところ、20秒でバッテリー交換できた。遊覧船では1台につき1日最大8周運行しているが、MPP2個を1セットとして、合計3セット準備しておけば、1日使える」と説明した。
説明会に出席した松江市の講武直樹副市長は「今使用している船外機がホンダ製だったこともあり、遊覧船の電動化についてホンダさんに相談させてもらったところから、今回の実証実験に繋がった。松江市はカーボンニュートラル観光の実現を目指しており、ホンダからの力強い協力のもと、持続可能な社会を創造するために、カーボンニュートラル観光都市の実現を目指す」と話した。
その後、場所を堀川遊覧船へ移して、試乗会が開催された。最初にガソリンエンジン船外機を搭載した遊覧船を試乗したが、高い静粛性を感じるものの、船頭の声はエンジン音で聞きづらく、多少振動もあった。その後に試乗した電動推進機では、操作していた船頭から「静かなのでお客様とのやり取りも円滑にできるし、振動もないので腕も疲れない。また小回りがとても効くので操作性も抜群だ」と話していた。
同社は2050年に同社の関わるすべての製品と企業活動を通じてカーボンニュートラルを目指しており、その領域は二輪や四輪にとどまらず、パワープロダクツ事業のカーボンニュートラルに向けても積極的にチャレンジしている。
広報担当者は、「ホンダは今後も電動化はじめとしたカーボンニュートラルを、あらゆる分野で推進したい。もちろん、耕うん機でも研究を進めていきたい」と話すなど、今後もカーボンニュートラルに向けて取り組みを進める考え。





