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3回目は4000名超来場 もくもくマーケットin銭函 新宮商行

3回目は4000名超来場 もくもくマーケットin銭函 新宮商行
(写真説明) ラジコン式ハンマーナイフモアと坂口社長

 新宮商行=坂口栄治郎社長、所在地:北海道小樽市稲穂2―1―1=は6月17・18日、銭函工場で『もくもくマーケットin銭函』を開催した。地元に縁のある30のショップと共に同社が取り扱う薪ストーブや木工製品のほかにもチェンソーなど「木」に関連する製品の展示販売・実演を実施。3回目の今回も2日間で約4000名が来場し、家族連れで賑わった。

 

 同社銭函工場を一般公開し、その取り組みを知ってもらうと同時に地域活性の一助を目的にスタートした『もくもくマーケット』。初日に会場を訪れたが昼近くにはステージ前のテーブルと椅子は来場者で埋め尽くされ、駐車場も満車状態。コロナ禍で出展を見合わせていたショップが復活したり、地元中学校吹奏楽部の演奏が行われたりと、小樽の木育・アウトドアイベントとして、より一層地域に浸透した印象だ。吹奏楽部の演奏を来場者と共に楽しんでいた坂口社長は「この銭函工場は町の皆さんに支えられてきた職場なので、地元の方々と一緒に楽しめることは嬉しい限り」と喜んだ後、「自社としては販売を開始したラジコン草刈機について全国で実演を行っているのでしっかり結果が出るよう努めていきたい」と述べた。
 会場には札幌・小樽地区から、30を超えるショップや団体が出展。子ども向け木育コーナー・薪割り体験などを始めとする自然をテーマとした様々な体験イベントのほか、チェンソーアーティストの丹羽哲士氏によるチェンソーアートの制作実演など、多彩なプログラムが行われ、家族連れを中心に楽しんでいた。
 同社も自社製品の展示や物販を入口近くに集中してこれまで以上に自社の取り組みを分かるようにレイアウト。木材部はこの日のために特別に製作した木工製品やアウトレット品の販売を行ったり、morsoやLEDA製の薪ストーブとそれを楽しむためのオーブンやグリルなどのストーブアクセサリを展示会価格で販売するなどの目玉製品を用意してもてなしていた。
 林業緑地管理製品を取り扱う機械部は普及推進を図っているデンマーク・TIMAN社のラジコン式ハンマーナイフモア「RCシリーズ」を実演。現在各地で実演会を開催し、安全な場所から傾斜地の手強い雑草を刈り取るハンマーナイフモアタイプの草刈機の能力を広めており、〝大面積に強く、あらゆる雑草を粉砕する〟草刈機として存在感を高めている。実演は最大作業面積6000㎡/時の「RC―1000」で行い、キビキビと動く機動力と力強さを披露した。この他、実演については薪割機でも行ったほか、草刈りシーズンということもあり、軽量チェンソーや刈払機「シングウベルカッター」やオレゴン製品などを特別価格で販売。好評を得ていた。
 昨年末にフィンランド・ポンセ高性能林業機械の更なるサービス充実を図るために機械部から分離して銭函工場に移設した林業機械部は、オフィス内に設置しているポンセ高性能林業機械シミュレータ体験を実施。各地の林業大学校などに導入されている、VRなどを駆使した現場さながらのハーベスタとフォワーダのシミュレーション機能を備えているもので、興味を示した子どもがチャレンジしていた。また、移設後の近況について「これまでオフィスと部品倉庫が別々の場所にあったものが、集約することができ、お客様からの要望に対してスピーディに対応できるようになった」と盛佑太朗係長は移設効果を述べた。