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「ペーパーポット」 効率よく作業が行える 日本甜菜製糖

「ペーパーポット」 効率よく作業が行える 日本甜菜製糖
日本甜菜製糖=石栗秀社長、東京都港区三田3―12―14=は、環境負荷の少ない育苗用「ペーパーポット」の更なる普及拡大に力を入れている。
 
 ペーパーポットは、同社が開発した特殊加工された紙製の移植作物用集合鉢。紙製の鉢は、相互に水溶性の糊で接着されており、移植時には一本一本の育苗鉢として分離する。育苗鉢は紙でできているために移植後、土中の微生物などで分解されるのでそのまま植え付けできる。育苗鉢自体が紙製のため、根に酸素が供給され、土壌水分も均一になりやすく、高品質で均質な苗作りができる。育苗中に鉢の中での根巻きがなく、根張りも素直で良好。根張りの悪い作物や稚苗(若苗)でも、移植時には紙が根を保護するため根傷みが少なく、効率の良い作業が行える。
また、近年の地球温暖化対策として、二酸化炭素排出の削減を求める声が多く上がっているが、既に排出された二酸化炭素を吸収固定できる「森林」がカギとなっている。日本の国土はおよそ3分の2が森林となっており、世界でも恵まれた自然環境の中にある。こうしたなか同社は、苗木生産用としてもペーパーポットの活用に力を入れるなど、農業以外にも環境・循環型農業とサステナブルな社会に貢献できる会社を目指す。

 また、同社は国内外の多数の農家から要望があった株間約30㎝のチェーンポット「LP353―30」(190穴)を開発し、4月より発売を開始した。

 これにより、キャベツやブロッコリー等を簡易移植器ひっぱりくんで手動ながら楽々と移植出来るようになった。
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