土に撒いて保水力向上 日本甜菜製糖のゲインウォーター

近年の記録的な猛暑は、ほ場の水分不足の発生をもたらし、移植直後の作物の生育を厳しいものにしている。そのような中、特にレタス、キャベツ、白菜、ブロッコリー等全国の野菜作農家から高い評価を得ている資材がある。日本甜菜製糖・紙筒事業部=東京都港区三田3―12―14=の液状保水剤「ゲインウォーター」だ。アクリル重合技術を駆使した液状の高分子保水材で、土に撒くと速やかに浸透し、土壌の保水力・保肥力を向上させる。作物の上から散布することができ、移植苗への灌注処理により、定植直後の水分不足による萎れなど、乾燥リスクを軽減。

無処理区(左)、300倍希釈区(右)
同剤は、乾燥重量の80~120倍もの水分を吸収して蓄えるため、土壌の保水性を高めるのに役立つ。また、普通土壌の約50倍という強い保肥性(塩基置換容量)を有する。さらに、本畑資材としてたばこでも使用できる。使用方法は、各種そ菜の場合は、育苗中期から後期に200~300倍、定植時に200~300倍。更にほ場灌水時には50倍を灌水代わりに潅注すると、より効果が高まる。また、芝・街路樹・造園の場合は、10~30倍に希釈し、30~100g/㎡を散布する。
※QRコード=キャベツによるゲインウォーター成績表リンク。
【製品概要】▽製品名=ニッテン液状保水剤「ゲインウォーター」▽成分=ポリアクリル酸ソーダ▽保水量=80~120㎖/g乾燥重量▽pH=中性(6.5~7.5)▽塩基置換容量=約700㎜当量/100g乾燥重量▽容量=500㎖。