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新たな道内拠点 北海道支店竣工式を開催 スガノ農機

新たな道内拠点 北海道支店竣工式を開催 スガノ農機
スガノ農機=渡邊信夫社長、茨城県稲敷郡美浦村間野天神台300=は12月12日、北海道支店竣工式を行った。これまで上富良野営業所内にあった支店機能を北海道の玄関口である千歳営業所内に移したもので、式典には北海道土を考える会会員などを招待。これまで以上に農家に近いメーカーとして販売・サービス面での充実化を図っていく。

 スガノ農機の北海道における組織体制は、上富良野・千歳・芽室・美幌の4営業所の上に北海道の営業部門を統括する北海道支店を上富良野営業所に設置して事業を展開してきた。だが、千歳営業所の施設が老朽化していたこと、全国から北海道農業を視察に来る生産者の利便性を鑑み、千歳営業所の建物新築と同時に新たな北海道の拠点を設けることとした。
 新事務所は鉄骨造の地上2階建てで、建築面積は205・36㎡、延床面積が394・40㎡。1階が北海道支店ならびに千歳営業所事務所で、2階部分は会議などが行えるフリースペースとなっている。
 竣工式にはスガノ農機幹部や工事関係者と共に北海道土を考える会会員を招待して行った。神事終了後に施主代表として渡邊社長は次のように挨拶。「北海道は創業の地であり、また、107年目を迎えた弊社を育てていただいた地でもある。私がスガノに着任して丁度5年と8日目になるが一番やらなければならないと考えていたのは、土を考える会の皆様ともう一度一緒にやっていける関係を作ること。昨年、一昨年と2年続けて過去最高の売上を達成することができたのも土を考える会の皆様のお力添えだと思っている」などと述べた。
 「今回建築するにあたり念頭に置いたのが、北海道をはじめとする土を考える会の皆様や、都府県から北海道農業を見に来られた方々を受け入れられる場所を作ること。竣工式を行ったこの会議室は、そのために出来る限り広いスペースとした。必要とあらばどんどんお使いいただきたい。新年度の門出に完成できたことは嬉しく思っている」などと述べた。
 その後の記者囲み取材で「社員が自分の仕事に誇りを持って取り組める状況を作るのが経営の最大の責任」と述べた渡邊社長。2021年度は47億円、2022年度は53億円と売上高を更新した要因として浅耕リバーシブルプラウなどの商品開発を行ったこともさることながら、社員の意識が変わったことをあげた。「昨年5月にみどりの食料戦略システムが発表され、日本農業は大きな転換期を迎えている。特に顕著なのが化学肥料の原材料が入手できなくなっていることであり、このような価格上昇が続けば農業をやってられないということになりかねない。そのため、私どもとしては土の力を復活させようと有機物循環農法を掲げてきたが、ますます真剣に提案していく必要がある。社員の能力を高め、来年は日本の農業の問題解決にお役立ちできるソリューションカンパニーを目指したいと考えている」と述べた。
 谷口友宏北海道支店長も「これだけ立派な社屋を建ててもらったので、これまで以上に仕事を頑張りたい」と述べた上で「北海道はチーム力を大事にして皆で切磋琢磨しながら目標を達成してきた。今後も一丸となって取り組み、北海道土を考える会をはじめとする農家の皆様との関わりを強化していきたい」と意気込みを述べた。