農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

農林水産祭中央審査委員会（伊藤房雄会長）が開催され、令和４年度（第61回）農林水産祭の天皇杯及び内閣総理大臣賞、日本農林漁業振興会会長賞の各賞受賞者が決まった。
　天皇杯及び内閣総理大臣賞、日本農林漁業振興会会長賞は過去１年間（令和３年７月～令和４年６月）の農林水産祭参加行事（２３０件）において、農林水産大臣賞を受賞した３９２点のなかから決めたもの。
　各賞とも、農産・蚕糸部門、園芸部門、畜産部門、林産部門、水産部門、多角化経営部門、むらづくり部門の７部門がある。また、女性の活躍が著しい２点に対して内閣総理大臣賞と日本農林漁業振興会会長賞が授与される。
　今年度の天皇杯の受賞者は次の通り。敬称略。
【天皇杯】▽農産・蚕糸（経営（水稲・小麦・大豆））＝㈲高ライスセンタ―（福島県南相馬市、代表：佐々木教喜）▽園芸（経営（コチョウラン））＝㈲花匠（滋賀県東近江市、代表：川口正）▽畜産（技術・ほ場（飼料生産部門））＝㈱アドバンス（熊本県菊池市、代表：永田浩徳）▽林産（経営（林業経営））＝渡邊定元（静岡県富士宮市）▽水産（産物（水産加工品））＝井原水産㈱（北海道留萌市、代表：井原慶児）▽多角化経営（経営（水稲、栗ほか））＝㈱パストラル（熊本県山鹿市、代表：市原幸夫）▽むらづくり（むらづくり活動）＝稲倉の棚田保全委員会（長野県上田市、代表：久保田良和）。
　農蚕・蚕糸部門を受賞した高ライスセンターは、水稲、小麦、大豆の２年３作のブロックローテーションに取り組み、合計で２２８haの作付けを行っている。更に同社では、乾田直播やスマート農機の活用で作業分散と効率化を図ったことなどが評価された。
　なお、表彰は11月23日の勤労感謝の日に、明治神宮会館で開かれる農林水産祭式典で行われる。内閣総理大臣賞及び日本農林漁業振興会会長賞の受賞者については、次号以降掲載。