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CNへ林業の貢献 森林総研が公開講演会

森林総合研究所(浅野透所長)は10月5日、一橋大学一橋講堂とオンラインの併用で2022年度公開講演会を開催した。今回のテーマは「ネットゼロエミッション達成のための森林の役割」。会場に150人超、オンラインでは約500人が参加、会場ではポスター発表も行われた。
 浅野所長は開会に先立ち「今回の講演会を通じ、林業がカーボンネガティブな産業であり、その役割を社会に適用することで社会全体がカーボンニュ―トラルとなることを正しく理解して頂ければ」と挨拶。続いて、近畿大学農学部の松本光朗教授が「カーボンニュートラル(CN)に向けて森林・林業・木材産業は何ができるか」と題し招待講演。「これからの森林部門の緩和策には川上から川下そして消費者や企業の参加が不可欠」とした。
 その後、森林総研所員による一般講演。①「ここまできた林業の機械化効率化」壁谷大介・チーム長(植物生態研究領域)②「エリートツリーの開発・普及と森林吸収源」栗田学・課長(林木育種センター育種部育種第一課)③「建築構造、建築空間での木材、木質材料の利用に向けて」平松靖・領域長(複合材料研究領域)④「木質バイオマスエネルギーの現状とコストについて」柳田高志・チーム長(木材加工・特性研究領域)―の4題の講演が行われたほか、パネルディスカッションが行われた。