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兵庫でイベント開催 夢ある〝農業女子〟応援 環境保全型農業に高い関心 井関農機

井関農機(冨安司郎社長)は7月22日、兵庫県丹波市春日町の地域活性化拠点「ロカッセ丹波」で、「夢ある農業女子応援Projectin兵庫」を開催した。同社が取り組む環境保全型農業をテーマに、抑草ロボットや資材を提案。参加者からは質問も飛び、有機農業への関心の高さをうかがわせた。午後からは、農機の安全な使用方法を学ぶ圃場実習も行った。
 同社は、農水省の「農業女子プロジェクト」に2013年の発足時から参画。女性農業者が日頃抱える農業機械に関する悩みや課題を解決しようと、これまで全国40カ所以上で座学と実習を交えたセミナーを実施してきた。兵庫での開催は2度目。
 この日は農業に関わる女性約10人が参加。午前の座学では冒頭、縄田幸夫取締役常務執行役員が「井関はこれまで、女性の皆さんのご意見を聞きながら小型トラクタ、ミニ耕うん機、草刈機を開発してきた。女性にとって使いやすい機械は高齢の方にも使いやすいと好評だ。農機はきちんと使えば安全に使うことができる。本日は、安心安全を含めて再度、使用方法を確認するとともに、『もっとこうした方がいい』といったご意見も頂きたい」とあいさつした。
 続いて、夢ある農業ソリューション推進部の三輪田克志部長が、有機米デザイン(東京)と開発中の自動抑草ロボット「アイガモロボ」をスライドで紹介。圃場で自動航行し、本体下部のスクリューが回転することで水の濁りが発生し、遮光により雑草の生育を抑制するロボットで、「除草作業の回数が軽減し、有機水稲栽培で一番の課題となる除草の問題を解決する」と説明し、来年の本格発売を目指しているとした。参加者からは「価格を知りたい」「一度使ってみたい」などと声が上がった。
 他に、遠隔で水管理ができる「ハウスファーモ」や、水を微細化することで作物に養分を供給しやすくする「ウルトラファインバブル」、虫の忌避効果がある洋服「インセクトシールド」も紹介され、参加者が熱心に耳を傾けていた。
 午後は圃場に移動。使用頻度の高い刈払機や、農業女子の声をもとに生まれた耕うん機「ちょこプチ」などが用意され、井関のスタッフが、刈払機に草が絡まった際の対処の仕方やエンジン式とバッテリ式の違いなどを説明。耕うん機は、機体にエンジン始動手順が書かれていることや、機体の清掃、メンテナンス時の注意点などを丁寧に解説した。
 防護服に保護メガネ姿で刈払機を使用した参加者は「バッテリ式を使ったのは初めて。エンジン式と変わらない重量でパワーも予想以上。起動も楽で、次の買い替え時は購入を検討したい」と話した。別の参加者は「新規に就農したばかり。農作業中の事故が多いと聞いており、農機のきちんとした使い方を一度聞いて見たかった。参考になった」と満足していた。
 会場のロカッセ丹波は、丹波地域活性協議会が運営。「人の集まれる場所」を目指し、丹波地域の食文化や伝統を伝え、農業を含めた地域の活性につながる活動を行っている。

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