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人に対する事故22件 R2農薬使用の事故・被害

人に対する事故22件 R2農薬使用の事故・被害
農水省は、「令和2年度農薬の使用に伴う事故及び被害の発生状況」を公表した。令和2年4月から令和3年3月までに発生した農薬による人に対する中毒事故、農作物・家畜などへの被害を対象とし、全都道府県に情報提供を依頼し取りまとめたもの。
 人に対する事故は22件。このうち死亡事故が1件、中毒事故が21件発生した。原因別では、「農薬をペットボトルなどの飲料品に移し替えたため誤飲した」が8件、「土壌くん蒸剤(クロルピクリン剤)を使用した際に、被覆をしなかった又は何らかの理由で漏洩した」が4件、「農薬散布時にマスクや保護メガネなどの防護装備が不十分だった」が2件などとなっている。また「原因不明」は6件であった。
 一方、農作物への被害は12件。農薬の飛散により、小麦の黄化や、水稲の枯れ込み、生育不良などが発生。主な原因として「農薬の飛散防止対策が不十分だった」「土壌くん蒸剤(クロルピクリン剤)を使用した際に、被覆をしなかった又は何らかの理由で漏洩した」「処理機械の一部が破損し、薬剤が漏出した」などが挙げられている。
 また、魚類への被害は9件。農薬残液を排水路や河川に流出させたことなどが原因となっている。
 同省では今後の対応として、「農薬やその希釈液、残渣などをペットボトル、ガラス瓶などの飲料品の空容器等に移し替えない」「農薬は施錠された場所に保管」「土壌くん蒸剤を使用した際は、適切な材質や厚さの資材を用いる」「農薬が飛散しないよう風向きなどに注意し強風時の散布は控える」「飛散が少ない剤型を選択、飛散低減ノズルを使用するなど飛散防止対策を十分に行う」などの取組みを求めている。

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