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国内向け田植機3機種 さらに使いやすく新しい「さなえ」 2022年度下期新商品 井関農機

井関農機(冨安司郎社長)は6月14日、新商品8品目15型式を発表した。本紙では回を分けこれを紹介する。今回は国内向け田植機。①さなえPRシリーズ、ガソリン仕様②新エンジンを搭載し微速前進レバーやさなえよくばりラック等により作業性をさらに向上させたRPQシリーズ③ヤンマーアグリとの共同開発のP43の3機種。価格はすべて消費税込み。

【田植機PRシリーズ】「さなえ」PR5V―3(5条植え)/同6G(6条植え)/同6V―3(同)/PR7G―3(7条植え)。
《開発のねらい》さなえPRシリーズは使いやすい装備を搭載し、快適性と高い植付精度を持った本格乗用田植機として高い評価を受けている。今回、ガソリン仕様機の搭載エンジンを変更し、引き続き湿田など車体の軽さを重視する地域の要望に対応していく。
《主な特長》①さなえZターン=ハンドル操作だけの自動旋回で、楽に簡単に旋回が行なえる②さなえDXシフト=レバー1本で、主変速と植付部の操作が行える。シフトレバーとHSTの連動を電子制御することで、従来よりもきめ細かい滑らかな操作フィーリングを実現する③さなえ電動苗レール&リターンレール=電動で苗枠がフラットなレール形状になり、苗補給をアシスト。さらに、苗補給後の空苗箱を軽い力で簡単に補助者の元に戻せる「リターンレール」を装備。空箱の受け渡しもスムーズ④さなえDXロータ=ヰセキオリジナルの3分割ロータなので、泥押し・波立ちを抑え、植付けながら枕地をならす。ロータの高さ調節は運転席モニタから設定できる⑤ハンドルチルト&スライド機能付DXシート=4段階で適正な作業姿勢を選べるハンドルのチルト機能を搭載。長時間作業の疲労軽減に配慮⑥大型補助グリップ=乗り降りのしやすさ、田植機上での作業の安全性を高める。
 発売は2022年6月。《希望小売価格》PR5V―3=226万1600円~278万7400円。PR6G/V―3=247万7200円~348万6300円。PR7G―3=288万900円~355万1900円。

【田植機RPQ3シリーズ】「さなえ」RPQ43(4条植え)/同53(5条植え)。
《開発のねらい》RPQシリーズは本格ロータリ式の乗用4・5条田植機。今回新エンジンへ搭載変更するほか、微速前進レバーやさなえよくばりラック等により作業性のさらなる向上を図った。より快適な田植え作業を実現する。
《主な特長》小区画ほ場に適した4・5条の本格ロータリ式田植機。コンパクトな車体でありながらも作業性や居住性にこだわり、快適な田植え作業を実現する。
 ①作業性・操作性=▽らくらく旋回さなえZターン:作業時の旋回をハンドル操作だけで行えるさなえZターン機能を備えている。植付クラッチ入切、植付部の上下、内側の後輪のクラッチ入切、マーカの切替をハンドル操作に応じて自動化し、スムーズな旋回が可能▽セル・リコイル兼用スタート:セル・リコイル2つの方法で始動できる。バッテリー上がりの場合にはリコイルスタートを使用し納屋から出て、広い場所でのメンテナンスを可能にする▽補助苗枠さなえ苗レール&さなえよくばりラック:ヰセキ独自の苗レールを装備。苗枠をレール状にすると前方に張り出すためあぜからの苗補給が楽に行える。また、苗補給時に補助者との空苗箱の受け渡しを容易にする「よくばりラック」は空苗箱を5枚まとえて置くことが可能。ドリンクホルダも備え、作業性と居住性を向上させた▽幅広ワイドフロア:運転席周りのフロア面積を大きくとり、田植機上での作業性を高めた。苗や肥料の補給がスムーズ。さらにG型は拡張サイドステップ付きで、より余裕のある広さだ▽さなえZロータ:枕地ならし不要の「さなえZロータ」を標準装備。ヰセキ独自の3分割ロータで、泥押し・波立ちを抑えつつ、植付けながら枕地をならす▽疎植株間標準装備:最小37株/坪の疎植株間の設定が可能。苗箱数を減らして省力化につながる。
 ②安心安全装備=▽さなえハンドル&微速前進レバー:ほ場の出入りやトラックへの積み降ろしの時など、機体から降りて移動する際に、機体の浮き上がりを押さえるためのループ状のハンドルを装備。ハンドルを握るとゆっくり前進し離せば止まる微速前進レバーを新たに備えた。田植機を降りての操作を安心して行える▽ワイド補助ステップ&補助グリップ:乗り降りの際に便利な滑り止め付きワイド補助ステップと補助グリップを装備。補助グリップは機体上での作業時にも有効。
 発売は2022年6月。《希望小売価格》RPQ43=145万900円~190万9600円。RPQ53=171万1600円~213万6200円。

【ヰセキ田植機P43】「さなえ」P43K(クランク式・4条植え)/同R(ロータリ式・4条植え)。
《開発のねらい》安心・簡単操作・省力作業を実現する。なお、同製品はヤンマーアグリ(以下、YAG)との開発・生産分野における協業拡大の下、共同開発された商品。
《主な特長》小区画ほ場に適した4条植え田植機。コンパクトな車体でありながらも安定した走行性能で平野部から中山間地域まであらゆる条件下で活躍する仕様となっている。
 ①作業性・操作性=▽かんたん操作・フロント操作配置&オートアクセル:走行関係や植付け等の操作レバーをハンドル周りに配置し、わかりやすい操作性となっている。また、アクセル回転は主変速(HST機構採用)に連動するので、アクセル操作の煩わしさがない▽さなえロータ(L型):枕地の旋回跡をならすので、補助者負担を軽減▽疎植株間標準装備:最小37株/坪の疎植株間の設定が可能。苗箱数を減らして省力化につながる▽選べる植付け方式:高能率な作業を実現するロータリ仕様(R型)とシンプル廉価なクランク仕様(K型)の2つの植付け方式を型式設定することができる。ニーズに合わせて選択可能▽軽トラ積載対応(C型):軽トラックへの積載が可能な車体サイズで、中山間地や都市近郊の狭い道路の運搬がより容易に行える。
 ②安心安全装備=▽さなえハンドル&微速前進レバー:ほ場の出入りやトラックへの積み降ろしの時など、機体から降りて移動する際に、機体の浮き上がりを押さえるためのループ状のハンドルを装備。このハンドルに、握るとゆっくり前進し離せば止まる微速前進レバーを新たに備えた。田植機を降りての操作を安心して行える▽ワイド補助ステップ&補助グリップ:乗り降りの際に便利な滑り止め付きワイド補助ステップと補助グリップを装備。補助グリップは機体上での作業時にも有効だ。
 発売は2022年6月。《希望小売価格》P43K(クランク式)=78万7600円~115万600円。P43R(ロータリ式)=109万6700円~139万8100円。


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