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収穫の省力化に貢献 自走式キャベツ収穫機 オサダ農機

オサダ農機=鎌田和晃社長、北海道富良野市字扇山877―3=の野菜収穫機械シリーズは、人参を皮切りに大根、各種収穫機を開発・販売し、実績を伸ばしている。その中の一つ、自走式キャベツ収穫機は大きくて重い加工・業務用キャベツの収穫・調製作業を、これまでの手作業と比較して大幅な省力化を実現した。同社が生研センター、ヤンマーと共同開発し実用化したもの。型式は低床運転席を採用した高精度な「HC1400」、小規模作付向けのコンパクトな機体を実現した「HC1250」の2型式。収穫しながらその場で選別・調製・コンテナ詰めを可能にしている。《主な特長》①丸ハンドル+FDS(フルタイムドライブシステム):クローラが常時駆動しているので、雨上がりのほ場や傾斜地でも優れた走行性を発揮。
 ②掻込みホイル:キャベツを中央に掻込みながら茎を掴んで引き抜き、掻込みホイルを減速することでキャベツの傷つきを更に低減する。
 ③ロングクローラ:接地圧が低く、降雨時や傾斜地などの悪条件下でも高い走行性能を発揮。
 ④高耐久カッターを採用:搬送されたキャベツの茎根をカット。外葉の枚数に合わせて無段階に上下調節が可能。
 ⑤多機能シフトレバー:刈高さ調節レバーや刈取昇降レバーなどの操作頻度の高いスイッチ類を主変速レバーに配置。レバーから手を放さずに主要な操作することが可能、など。
 こうした重量があり大変なキャベツ収穫を効率よく出荷経費を抑えて行うことを可能にしたことが評価され、2016年の民間部門農林水産研究開発功績者表彰において、農林水産大臣賞を受賞した。
 最近ではブロッコリー収穫機をラインナップに追加した。ブロッコリーをしっかり保持して搬送し、詰まりに素早く対応することから高い評価を獲得。自動化など更なる進化を進めている。