農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

６月12～16日、スイス・ジュネーブで第12回ＷＴＯ閣僚会議が開催され、わが国からは武部新・副大臣が出席。会議では、食料安全保障などについて議論され食料安全保障宣言やＷＦＰ決定などが合意された。また、前回のＷＴＯ閣僚会議で採択されなかった閣僚宣言が採択された。
　食料安全保障宣言では、国内生産と並んで貿易が世界の食料安全保障のために非常に重要であること、ＷＴＯルールに則らない輸出規制を行わないことなどが盛り込まれた。また、ＷＦＰでは、人道支援目的の食料調達を輸出規制の対象としないことが盛り込まれた。更に適切な食料備蓄の国内食料安全保障への貢献を認識しつつ、余剰備蓄がある場合は ＷＴＯルールに従って国際市場に放出することを推進するなどとした。
　また、日程中同会議に出席していたＥＵのヴォイチェホフスキ農業担当委員と会談を実施。ＷＴＯ閣僚会議での日ＥＵの協力関係を構築するとともに、ＥＵの放射性物質の輸入規制の撤廃について働きかけを行った。