農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

ハスクバーナ・ゼノア＝パウリーン・ニルソン社長、埼玉県川越市南台１―９＝は、ハスクバーナブランドにおいて、「バッテリーキャンペーン」を５月２日から７月29日まで開催。キャンペーン中に対象商品を購入した顧客には特典の贈呈がある。また、ゼノアブランドから斜面専用の草刈機「親子式傾斜地草刈機ＫＨＭ４００Ｗ（通称：べローン）」を発売する。
　「バッテリーチェンソー購入キャンペーン」では、対象機種は５４０ｉＸＰとＴ５４０ｉＸＰで、バッテリーチェンソー、充電器（ＱＣ３３０もしくはＱＣ２５０）、バッテリー（ＢＬｉ２００Ｘ）の３点の購入により、替え刃Ｘ—ＣＵＴ（ソーチェンＳＰ２１Ｇ１箱）、目立てキットがプレゼントされる。また、「バッテリーポールソー購入キャンペーン」は対象機種が５３０ｉＰ４、５３０ｉＰＴ５、５２０ｉＨＥ３で、バッテリーポールソーまたはバッテリーポールヘッジトリマと充電器（ＱＣ３３０もしくはＱＣ２５０）の２点購入で、バッテリーＢＬｉ２００Ｘがプレゼントされる。
　今回の「バッテリーキャンペーン」により、低騒音、低振動、最小限のメンテナンスで最高のパフォーマンスを提供する同社の「バッテリーシリーズ」活用への期待が高まっている。
　一方、「親子式傾斜地草刈機ＫＨＭ４００Ｗ」は、今までにない全く新しいタイプの草刈機。傾斜地の上の親機を操作し、ワイヤーで繋がった子機で草刈をする仕組み。親機に搭載のウインチによるワイヤの巻下げ・巻上げ操作により、ワイヤロープで繋がった子機を斜面に対して垂直方向に走行させながら除草。急な斜面を登り降りせずに安全に草刈り作業ができ、草刈り作業を省力化・省人化する。20度～最大60度（50度～60度での作業時には１ｍ以上の平坦地の確保が必要。ウインチの運転には巻上機の特別教育が必要）の傾斜で除草作業ができる。通称である「べローン」というネーミングは、傾斜地での作業機であることを表す、Ｂｅｖｅｌ（傾斜）＋Ｌｏｎｇ（長い）という意味が込められている。
　高齢化・労働力不足の進む農作業や、造園の現場において、斜面の除草作業は重労働、危険だが、ＫＨＭ４００Ｗは、草刈りによる身体的、心理的な負担を軽減し、安全に、楽に傾斜地の草刈りが可能。斜面の草刈りは子機がひっくり返ると「刈刃停止ボタン」が押され、刈刃が止まる安心設計。草刈走行時やトラックに積んで移動させる際など、重り（カウンタウエイト）を移動調整することで車体を安定させることができる。乾燥重量は３００㎏で、軽トラックで運送可能。
　税込希望小売価格は、１７３万８０００円。５月中旬より全国販売開始の予定。
【ＫＨＭ４００Ｗの主な諸元】▽全体寸法＝全長１３１０×全幅１１６０×全高１１５０㎜▽本体乾燥質量＝３００㎏▽親機走行速度＝前進2.9㎞／時、後進1.9㎞／時▽子機刈幅＝４００㎜▽子機刈刃方式＝ロータリー４枚刃▽子機刈高＝60㎜。