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飼料用米破砕機注目 国際養鶏養豚総合展に出展 大竹製作所

大竹製作所(大竹敬一社長)は、4月27~29日に名古屋市港区のポートメッセなごやで開かれた「国際養鶏養豚総合展2022」に出展。飼料用米破砕機を披露した。飼料穀物は大半を輸入に頼っているが、世界的な穀物価格の高騰などを背景に国産の飼料用米に対する関心は高まっている。ブースでは、破砕処理で家畜の消化を助ける機械に来場者が足を止めていた。 大竹製作所=愛知県海部郡大治町大字中島字郷中265=は、籾すり機や籾すり精米機の開発で培った技術を生かし、飼料用米破砕機も手がけている。主食用米から飼料用米への転換が進む中、近年問い合わせが増えているという。
 飼料用米を牛や豚に与える際は、破砕処理して施すことで消化の向上が期待できる。また、籾殻を取り除くことで①トウモロコシと同等の栄養価になる②糞のかさを減らす③飼料の均一性を確保する④農薬による食害を予防する―といったメリットもある。
 出展した飼料用米破砕機「SH―21」(処理能力毎時1000㎏)は、生籾・乾燥籾・乾燥玄米などに対応。トウモロコシや大豆、小麦でも使用できる。ブースでは、同機で実際に破砕したコメやトウモロコシの見本をスタッフが来場者に見せながら、機械について説明していた。乾燥籾・乾燥玄米専用の「SH―2W」(処理能力毎時2000㎏)もあり、いずれも回転数を変えれば破砕程度を調節することができる。
 同社のラインナップでは他に、生籾の脱皮ができる飼料用米脱皮破砕機「SDH351」もあり、籾殻の除去と玄米の破砕が同時に行える。乾燥籾は破砕玄米に、生籾は乾燥コストを削減した籾殻混じりでない破砕玄米を排出するため、玄米SGSを調製することができる。作業能率は毎時700~1000㎏。
 飼料用米は、主食用米からの作付転換がしやすいことに加え、国産飼料生産を行うことで安定的な畜産経営にも寄与するとして、国も飼料用米生産・利用拡大を進めている。同社の担当者は「配合飼料価格の高止まりは、農家の経営を圧迫しかねない状況になっている。飼料用米の利用は飼料費の低減などにつながるため、今後、更なる機械の需要拡大が期待される。まずは機械の実物を見ていただきたい」と話していた。

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