農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

石原バイオサイエンス（東京都千代田区富士見２）は、かんしょのネコブセンチュウとコガネムシ類に防除効果を発揮する新規殺虫殺線虫剤「ネマトリンパワーＤ粒剤」を２月24日から販売する。
　ネマトリンパワーＤ粒剤は、石原産業が有する「ホスチアゼート」と住友化学が有する「クロチアニジン」を有効成分とする新規殺虫殺線虫剤。
　「ホスチアゼート」はネコブセンチュウに対して高い殺線虫効果と長い残効性により安定した効果を発揮し、「クロチアニジン」はコガネムシ類の幼虫に対して低濃度でも高い活性を示し、植付前に均一に散布し、土壌混和処理をすることで食害を長期間抑制できる。
　同社は、「ネマトリンパワーＤ粒剤がかんしょの基幹剤として作物の品質向上と同時防除による作業の省力化に貢献する」と期待を寄せている。
【ネマトリンパワーＤ粒剤の特長】①かんしょの問題害虫をまとめて防除②簡便な作業性で省力化に貢献③全面土壌混和・作条土壌混和のどちらにも使用可能。
【使用時のポイント】①手で握ってくずれない程度の土壌水分を目安とする②植付前に土壌全面に均一に散布する③散布後、表面から20㎝程度の深さまでムラがないように丁寧に土壌と混和する（土壌中の線虫は地表面から10～20㎝の層に多く分布している）④効果をより長く持続させるために、なるべく植付に近い時期に散布する。
　なお、ホッパーは、プラスチック製（アクリル製、ポリカーボネート製）の場合、破損の可能性があるため、ステンレス製を使用するよう呼び掛けている。