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山陽熱工業の「アタッチ」式除草機で株間と条間を同時除草

山陽熱工業=松島康晴社長、岡山県津山市上之町35=は、乗用型田植機に装着する除草機アタッチメント「楽とーる」(4条・6条仕様)を開発、3月に発売を開始する。8本のワイヤーで構成する特殊機構のブラシが、稲を傷めることなく株間と条間の雑草を除草。近年広がりを見せる「有機農法」に適した除草機として、3月8~10日に大阪市のインテックス大阪で開催の「農業Week」に出展する。
 国産主要メーカーの既存の田植機に取り付けが可能。田植機の動力で駆動するため、新たな駆動装置が不要で導入費を抑えられる。
 機体先端のワイヤーブラシが雑草の生えている深さ20~30㎜で回転し草を掻き取る仕組みで、一度の走行で株間と条間の両方を同時に除草。1反約30分で作業が完了する。短時間の作業でも稲を傷つけたり誤って抜いたりすることがなく、欠株率が低いのが特長。土壌の中耕・撹拌作用で施肥効果もアップし、稲の成長も促す。 
 機体は全長を短く抑えた設計で、中山間地などの狭小地や変形した水田でも作業しやすいコンパクトサイズ。昇降するため、折り返しも簡単。
 販売価格は4条仕様が税込49万5000円、6条仕様が同85万8000円。取り付け工賃が別途必要。
 地元の「つやま産業支援センター」と有機農家、山陽熱工業の官農民共同で6年前から開発に乗り出した。同社は大手農機具メーカー向けの純正部品メーカー。部品製造で培った技術を生かし、設計・製造・組立から修理、ユーザーの希望に合わせたカスタマイズにもきめ細かく対応する。取り扱い販売店は決定次第リリース予定。

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