井関農機2022年上期新商品③ ロボット田植機 大型汎用コンバイン
井関農機（冨安司郎社長）は昨年12月８日、２０２２年上期新商品16品目27型式を発表した。本紙では回を分け紹介する。今回は、ＩＳＥＫＩドリームパイロットシリーズ「さなえ」に自動化技術を織り込んだ「有人監視型ロボット田植機ＰＲＪ８Ｄ―Ｒ」とモデルチェンジした大型汎用コンバイン「ＨＣ１１５３」。価格は全て税込み希望小売価格。
【ヰセキ有人監視型ロボット田植機ＰＲＪ８Ｄ―Ｒ】発売型式「さなえ」ＰＲＪ８Ｄ―Ｒ（８条植）。
８条植え田植機において自動化技術を織り込んだ有人監視型ロボット仕様を発売。オペレータが目視監視することで安全性を確保しながら、ほ場内での自動作業を可能にした。田植え作業の省力化と作業効率の向上に寄与するほか、オペレータの疲労軽減や不慣れな作業者の習熟にかける時間コスト等の課題を解決する。
《主な特長》〝Ｊａｐａｎ〟ＰＲＪ８を母体に、高精度な自動走行機能を搭載したロボット田植機。
①自動走行機能＝監視者が田植機を目視可能な環境下で自動作業ができる。オペレータがほ場最外周３辺を搭乗して植え付けを行うことでほ場マップを自動で作成。内周は自動作業が行える。田植え作業では田植機のオペレータと苗・肥料の補給を担当する補助者が協力して作業することが一般的だが、無人での自動運転によってオペレータは監視者となり、省人化が図れ一人での田植え作業も可能になる。オペレータは習熟が必要な直進・旋回作業や植え終いの条止めなどを行う必要がなく、ＲＴＫを用いた高精度な自動作業で田植機の操作に不慣れな人でも熟練者のような作業を行える。シンプルな四角形のほ場だけでなく台形や三角形、凹凸のあるほ場にも対応（一部条件あり）。また、農林水産省「ロボット農機の自動走行に関する安全性確保ガイドライン」に準拠している。
②走破性能＝ほ場形状の取得が植え付けしながら行えるので外周走行が一度で済み、効率よくかつ枕地を荒らさずに仕上げる。さらに、新機能の駆動方式がタイヤの空転を検出するとデフロックの作動、四輪駆動を自動で切り替え湿田などにおいて高い推進力を発揮。その他、高トルクの専用ステアリングモータや、前輪にハイラグ、後輪に太リムを採用したタイヤのもつ高い走破性により確実な植え付けを行う。
③安心機能＝液晶付きリモコンや田植機本体のモニタパネルに操作指示、オペレータ支援の表示がされるので、操作に不慣れな人でも安心して使用できる。自動走行中は、リモコンのほかにも全方位から視認可能な３色の積層灯と警音器により田植機の作動状態を確認できる。異常を検出したり位置情報をロストしたりした場合は、これらが警報を発して自動停止する。
発売予定時期は２０２２年２月。販売目標台数は年間50台。希望小売価格はＰＲＪ８Ｄ―Ｒ＝５７８万３８００～６４７万３５００円。
【大型汎用コンバインＨＣ１１５３】発売型式ＨＣ１１５３（１１４・５PS）。
近年、高齢化・離農による農地集約が進んでおり、農業機械の大型化が進んでいる。そうしたなか、同社は大型汎用コンバインＨＣ１１５０に新10条ヘッダやその他作業適応性が向上したＨＣ１１５３を市場投入し、大型農業機械の需要に対応する。
《主な特長》①10条ヘッダの刈幅拡大＝ＨＣ１１５３では10条ヘッダ型式の刈幅を従来の３０００㎜から３２３０㎜へ拡大。条間33㎝の稲で10条の刈取作業を行う際でも、余裕をもって作業を行うことができる。
②新デザイン＝ベース色をオーシャンブル―に変更し、高級感のある引き締まったデザインに③揺動選別板の選別性向上＝揺動選別板上にチリが堆積することによる作物のロスを防ぐため揺動選別板の構成、唐箕の風路を改善し、ロスの低減を図るとともに安定した収穫作業が行えるようになった。
④点検整備性の向上▽１番、２番ラセン掃除口の脱着容易化＝１番、２番ラセン掃除口のロックレバーを脱穀左側板に配置し、異なる品種の収穫時や格納時の掃除が容易に▽グレンシーブの交換性向上＝揺動選別板上のグレンシーブの取り付けボルトを手の届きやすい後方へ配置し、グレンシーブの交換が容易に。
⑤安全性向上＝フィーダハウスに登っての作業を安全に行うため、下記の安全に配慮した装備を新たに追加した。Ⓐ収納式ラダーの追加＋上部延長Ⓑフィーダハウス上に滑り落ち防止ステップガードと歩行板を追加Ⓒ付属品に銅ベルト型安全帯を追加。
発売予定時期は２０２２年１月。販売目標台数は年間30台。希望小売価格はＨＣ１１５３＝１６０２万７０００円～１７７７万６０００円。
【ヰセキ有人監視型ロボット田植機ＰＲＪ８Ｄ―Ｒ】発売型式「さなえ」ＰＲＪ８Ｄ―Ｒ（８条植）。
８条植え田植機において自動化技術を織り込んだ有人監視型ロボット仕様を発売。オペレータが目視監視することで安全性を確保しながら、ほ場内での自動作業を可能にした。田植え作業の省力化と作業効率の向上に寄与するほか、オペレータの疲労軽減や不慣れな作業者の習熟にかける時間コスト等の課題を解決する。
《主な特長》〝Ｊａｐａｎ〟ＰＲＪ８を母体に、高精度な自動走行機能を搭載したロボット田植機。
①自動走行機能＝監視者が田植機を目視可能な環境下で自動作業ができる。オペレータがほ場最外周３辺を搭乗して植え付けを行うことでほ場マップを自動で作成。内周は自動作業が行える。田植え作業では田植機のオペレータと苗・肥料の補給を担当する補助者が協力して作業することが一般的だが、無人での自動運転によってオペレータは監視者となり、省人化が図れ一人での田植え作業も可能になる。オペレータは習熟が必要な直進・旋回作業や植え終いの条止めなどを行う必要がなく、ＲＴＫを用いた高精度な自動作業で田植機の操作に不慣れな人でも熟練者のような作業を行える。シンプルな四角形のほ場だけでなく台形や三角形、凹凸のあるほ場にも対応（一部条件あり）。また、農林水産省「ロボット農機の自動走行に関する安全性確保ガイドライン」に準拠している。
②走破性能＝ほ場形状の取得が植え付けしながら行えるので外周走行が一度で済み、効率よくかつ枕地を荒らさずに仕上げる。さらに、新機能の駆動方式がタイヤの空転を検出するとデフロックの作動、四輪駆動を自動で切り替え湿田などにおいて高い推進力を発揮。その他、高トルクの専用ステアリングモータや、前輪にハイラグ、後輪に太リムを採用したタイヤのもつ高い走破性により確実な植え付けを行う。
③安心機能＝液晶付きリモコンや田植機本体のモニタパネルに操作指示、オペレータ支援の表示がされるので、操作に不慣れな人でも安心して使用できる。自動走行中は、リモコンのほかにも全方位から視認可能な３色の積層灯と警音器により田植機の作動状態を確認できる。異常を検出したり位置情報をロストしたりした場合は、これらが警報を発して自動停止する。
発売予定時期は２０２２年２月。販売目標台数は年間50台。希望小売価格はＰＲＪ８Ｄ―Ｒ＝５７８万３８００～６４７万３５００円。
【大型汎用コンバインＨＣ１１５３】発売型式ＨＣ１１５３（１１４・５PS）。
近年、高齢化・離農による農地集約が進んでおり、農業機械の大型化が進んでいる。そうしたなか、同社は大型汎用コンバインＨＣ１１５０に新10条ヘッダやその他作業適応性が向上したＨＣ１１５３を市場投入し、大型農業機械の需要に対応する。
《主な特長》①10条ヘッダの刈幅拡大＝ＨＣ１１５３では10条ヘッダ型式の刈幅を従来の３０００㎜から３２３０㎜へ拡大。条間33㎝の稲で10条の刈取作業を行う際でも、余裕をもって作業を行うことができる。
②新デザイン＝ベース色をオーシャンブル―に変更し、高級感のある引き締まったデザインに③揺動選別板の選別性向上＝揺動選別板上にチリが堆積することによる作物のロスを防ぐため揺動選別板の構成、唐箕の風路を改善し、ロスの低減を図るとともに安定した収穫作業が行えるようになった。
④点検整備性の向上▽１番、２番ラセン掃除口の脱着容易化＝１番、２番ラセン掃除口のロックレバーを脱穀左側板に配置し、異なる品種の収穫時や格納時の掃除が容易に▽グレンシーブの交換性向上＝揺動選別板上のグレンシーブの取り付けボルトを手の届きやすい後方へ配置し、グレンシーブの交換が容易に。
⑤安全性向上＝フィーダハウスに登っての作業を安全に行うため、下記の安全に配慮した装備を新たに追加した。Ⓐ収納式ラダーの追加＋上部延長Ⓑフィーダハウス上に滑り落ち防止ステップガードと歩行板を追加Ⓒ付属品に銅ベルト型安全帯を追加。
発売予定時期は２０２２年１月。販売目標台数は年間30台。希望小売価格はＨＣ１１５３＝１６０２万７０００円～１７７７万６０００円。
