農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

ヰセキ北海道＝土屋勝社長、北海道岩見沢市東町２条７―１００４―１＝は、12月10日に大型整備工場を兼ね備えた空知中央営業所をオープン。10日と11日にオープンセレモニー並びにお披露目会を開催した。セレモニーには井関農機の冨安司郎社長も駆けつけて激励。協賛メーカーも最新機種を展示して行われたお披露目会には８００名超が来場し、賑わいをみせた。

　今回オープンした空知中央営業所並びに空知中央整備工場は、美唄営業所、月形営業所、岩見沢営業所、新篠津営業所を空知中央営業所に統合。また、南部整備工場を移転し、名称を空知中央整備工場に変更したもの。敷地総面積は４万１４１２㎡(約４ha)。建物総面積は２０７３㎡で、１階事務所は３８３㎡、２階会議室は３３０㎡。整備工場の面積は１３６０㎡で、最大19台の大型トラクタを同時に整備可能なスペースを確保し、屋内洗車場や塗装ブースのほか、最大2.8ｔの天井クレーンを２機備えている。
　また、大型化する機械の整備に対応するため、開口部は幅５ｍ×高さ５ｍのオーバースライドシャッターを３基用意。温水セントラルヒーティングも完備している。さらに、各種研修をはじめ、性能試験や実演会への使用が可能な約２haのほ場も用意するなど、充実したサービスと迅速な対応が可能な施設になっている。
　オープンセレモニーにはＪＡいわみざわの引頭一宏代表理事組合長をはじめとする関係者が出席。新型コロナウイルス感染対策を講じた上で行われた。主催者を代表してヰセキ北海道の土屋社長が挨拶。「弊社はこの空知地区に１９６０年に誕生して、昨年60周年を迎えることができた。この度オープンした空知中央営業所並びに空知中央整備工場は、拠点の統合・大型化を進めてきた中で実現したもの。整備工場は大型機械19台を同時に整備ができ、暖房設備も充実させて作業環境に配慮し、社員35名が大型トラックなどの車両をフル活用して営業とサービスの機能を最大限発揮できるものになっている。今後も弊社社是にある『誠意ある営業活動とサービスで地域農業の発展に貢献します』との使命を達成していくので、ご支援ご協力をお願い申し上げる」などと述べた。
　井関農機の冨安社長が来賓を代表して挨拶。「井関グループの中でも極めて大型の先進的な推進拠点をオープンさせることができた。岩見沢地区は全国に先駆けて先進的ＩＣＴ農業に取り組まれて全国をけん引するエリア。そういった意味でも、この新しい空知中央営業所は井関グループの目指す姿の象徴的なもの。勤務いただくスタッフは精鋭揃いであり、新しい拠点を大いに活用して輝かしい業績を残すことを確信していると共に、早期に売上目標を達成することを心待ちにしている」などと激励した。それに対して空知中央営業所を代表して黒宮弘二所長は「今後のヰセキ北海道のモデル営業所になりうることを期待されていることを強く感じている。その思いに応えるため、お客様一軒一軒に真摯に向き合い、ニーズに合わせた商品の提供、サービス人員17名全力のサービス活動で、地域ナンバーワンの農業機械販売営業所と充実したサービス体制の確立を目指してしていく。只今から新たな気持ちでスタートを切り、社員一丸となって取り組んでいく」と宣言した。
　オープニングセレモニー終了後には、最新機種を展示して行われたお披露目会を開催。ロボットトラクタや農研機構と共同開発中の自動運転田植機を参考出品したほか、アマゾーネのブロードキャスタといった注力している輸入作業機なども展示。また、約50社の協賛メーカーも最新の農業機械を展示した。ヰセキ北海道として今年初めて開催した展示会形式のイベントということもあり、想定を超える生産者が足を運び、幸先の良いスタートを切った。
【空知中央営業所・整備工場の概要】▽住所：北海道三笠市岡山１３６―１▽電話：０１２６７―４―２１０７▽ファクス：０１２６７―４―２１１７。