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デリカがけん引タイプを拡充 公道走行対応を標準装備

デリカ(金子孝彦社長)は、土づくりに役立つ堆肥散布機のシリーズ化を図っており、ユーザーから「適量均一散布が可能になる」と高い評価を獲得している。来春には混合堆肥散布に対応したけん引式マルチスプレッダを新たに発売するほか、けん引型マニュアスプレッダに灯火装置など一式を取り付けて公道走行に対応するなど、ラインナップの拡充を図る。

 デリカ=松本市大字和田5511―11=は、「有機農業と、未来へ。」をキャッチフレーズに、主力製品のマニアスプレッダ(堆肥散布機)の拡販や、土づくりに役立つ肥料散布機のシリーズ化を図っている。今年5月に農水省が策定した「みどり戦略」で定められた方向性に対し、「有機農業を応援する作業機で目標達成に向かって取り組んで行く」と金子社長。
 来年は混合堆肥散布に対応したけん引式マルチスプレッダ「DMS―1100WS」を新たに発売する予定だ。同社の搭載マニアスプレッダDMシリーズでは、散布量をシャッター調整できるため少量散布が可能なのが特長。1t搭載のトラクタ直装タイプ「DMS―1100WS」は、鶏糞、土壌改良材などの少量散布に適しており、肥料取締法の改正で拡大が見込まれる指定混合肥料などの適量均一散布にも威力を発揮しそうだ。電動シャッターを標準装備し、シャッター開度がリモコンを使って無段階で自在に調節可能なので、トラクタキャビン内から作業できるというのも利点だ。堆肥はもちろん、従来の堆肥散布機では難しかった鶏糞や土壌改良材のペレット堆肥の少量散布を得意とする。
 一方、国土交通省が農耕トラクタに関わる道路運送車両法の運用を見直し、保安基準に緩和措置が盛り込まれることとなったため、けん引型マニュアスプレッダでは灯火装置など一式を取り付けて保安上の制限を満たすことで公道走行に対応していく。けん引式作業機に取付可能な「灯火器キット」(TL―130B)を標準装備して4月1日から価格改定する。

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