農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

受付時間 平日9:30~17:00

TEL 03-3831-5281

毎週 火曜日発行
 >  > タマネギ同時作業機 全農、クボタと共同開発 ~農研機構~

タマネギ同時作業機 全農、クボタと共同開発 ~農研機構~

農研機構は7月20日、JA全農、クボタと共同でタマネギの直播栽培向けに、畝立て、直下施肥、溝底播種が同時にできる作業機を開発したと発表した。
 タマネギの直播栽培については、生産コストの低減などから北海道では、取り組まれているものの東北以南では、普及が進んでいなかった。その理由として直播栽培においては、天候の影響を受けやすく出芽や生育が不安定なことが挙げられる。このため、農研機構では、生育促進技術として、リン酸直下施肥技術、出芽・生育を良くする技術として、溝底播種技術を開発した。また、合わせてこれらの技術に雨による湿害を回避できる畝立て技術を加えた3つの技術を1工程で行える作業機を考案。全農との共同研究や農水省の事業で作業機を使った栽培技術を検討。直播栽培でも移植栽培と同等以上の収量を得ることが可能であることがわかった。この結果を受け、クボタと農研機構で作業機の改良を進め、今回の発表となった。

関連記事

農研機構 AIで収穫適期予測 1度の空撮画像で簡易に

うね内2段局所施肥の効果実証 3割減肥でも収量増 佐賀県農業試験研究センター下古場稜一氏発表

うね内2段局所施肥の効果実証 3割減肥でも収量増 佐賀県農業試験研究センター下古場稜一氏発表

根粒共生活かした農業へ 農研機構 

農研機構 害虫調査を自動化 モニタリング装置を開発