農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

受付時間 平日9:30~17:00

TEL 03-3831-5281

毎週 火曜日発行
 >  > 日産化学、INNOVAへ出資 バイオロジカル事業を加速

日産化学、INNOVAへ出資 バイオロジカル事業を加速

日産化学=八木晋介社長、本社:東京都中央区=は、バイオロジカル事業の早期拡大を目的として、ブラジルのIHARABRAS社(本社:サンパウロ州ソロカバ市、以下、IHARA)が筆頭株主であるInnova Agrotecnologia社(本社:ブラジルパラナ州フォスドイグアス市、以下INNOVA)へ12月1日(ブラジル現地時間)付で出資した。
 INNOVAは、ブラジル国内でバイオ農薬およびバイオ資材の製造・販売を行う有力企業であり、自社培養による製造設備と広範な販売ネットワークを有している。今回の資本参加を通じて、日産化学とIHARAは、INNOVAの研究開発・製造・マーケティング・販売機能をさらに強化し、ブラジル市場におけるバイオロジカル製品の普及と事業拡大を加速させる方針だ。
 本提携は、日産化学が掲げる長期経営計画『Atelier2050』における重点技術領域である微生物制御技術の獲得とコア技術化に資するものであり、将来的にはバイオ農薬・バイオ資材にとどまらず、ライフサイエンス分野や環境エネルギー分野への応用も視野に入れている。日産化学は、持続可能な農業の実現と多様な社会課題の解決に向けて、グローバルな事業展開を推進していく。
 日産化学取締役専務執行役員農業化学品事業部長の佐藤祐二氏は、「本提携によって、バイオ農薬・バイオ資材の事業展開において、各社の強みを融合した有機的で強固な体制を築くことが可能になります。バイオロジカル事業の成長著しいブラジルにおいて、生産者のニーズに即した製品開発・製造・販売を一貫して推進していきます。さらに、ブラジル周辺の中南米諸国をはじめ、北米、欧州、アジア各国への事業展開も視野に入れ、グローバルな成長を目指してまいります」とコメント。また、IHARAのClayton Veigaエグゼクティブディレクターは「化学農薬、バイオテクノロジー、作物栄養、持続可能な慣行農法を組み合わせた統合ソリューションにより、ブラジルは食料生産の主要国として成長しています。IHARAと日産化学のパートナーシップによって、農業市場に革新的な技術とハイパフォーマンス製品を提供するコミットメントを強化します。私たちの目的は、ブラジルの農家がより高い効果、安全性、持続可能性をもってより多くの生産ができるよう支援することです」とコメント。
 今回の提携を通じて、日産化学とIHARAはINNOVAを中核としたバイオロジカル事業の早期拡大を図り、ブラジルの農業生産者に対する持続可能なソリューションの提供を強化していく。

関連記事

農業ドローン防除の最新動向と展望 スカイコンシェルジュ片岡氏が講演

日産化学とBASF、日本の水稲向けに「プレシオアクティブ」含む新殺虫剤の戦略的提携を発表

高岡屋、「神煉」種子コーティング請負サービスを農業WEEKで発表|FS剤・BS資材対応で省力・環境配慮型農業を支援

高岡屋、「神煉」種子コーティング請負サービスを農業WEEKで発表|FS剤・BS資材対応で省力・環境配慮型農業を支援

ブラジルでも拡大中  パルサー・インターナショナルの葉面散布肥料「オルガミン」

ブラジルでも拡大中  パルサー・インターナショナルの葉面散布肥料「オルガミン」