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【ドローンでカラスを撃退】NTT e-Drone Technology、レーザー搭載「EC101」で養鶏場の野鳥被害を完全排除!

【ドローンでカラスを撃退】NTT e-Drone Technology、レーザー搭載「EC101」で養鶏場の野鳥被害を完全排除!
NTTe―DroneTechnologyは、鳥獣害対策用ドローン「EC101」を活用し、養鶏場のカラスを効果的に追い払うことに成功した。レーザー照射による忌避実証を行い、約4週間でカラスの群れを完全に排除した。同社は、野生鳥獣による農業被害が深刻化する中、ドローン技術の活用を進めている。国内では昨年10月17日に今シーズン初の鳥インフルエンザ感染が確認されて以来、令和7年3月21日時点で14道県51事例が発生し、約932万羽が殺処分された。養鶏場では感染拡大防止策が急務であり、カラスなどの野鳥によるウイルスの持ち込みを防ぐための対策が求められている。
 同社が開発・製造する「EC101」は、鳥獣害対策用のレーザー装置「クルナムーブ」を搭載し、対象となる鳥獣を前方に照射するレーザーで追い払う仕組みだ。これまでにシカやイノシシ、鳥類への効果が実証されており、今回の養鶏場でのカラス忌避実証でも成果を上げた。
 実験では、80羽程度のカラスの群れに繰り返しレーザーを照射し、計8時間の照射を4週間(延べ8日間)実施。その結果、養鶏場からのカラスの忌避に成功した。さらに、諏訪湖でのカワウ忌避実証でも、湖面や湖畔のカワウに対し有効性を確認した。
 近年、野生鳥獣による農作物被害は増加傾向にある。令和5年度の被害額は対前年比8億円増の164億円に達した。イノシシの被害は減少しているものの、シカやクマの被害は増加しており、対策の強化が求められる。
 「EC101」は農業用ドローン「AC101 connect」をベースに開発された産業向けプラットフォームで、数万回のフライト実績に基づくノウハウや自動航行技術を応用。軽量かつコンパクトな設計に加え、バッテリー1本で長時間飛行できる特長を持つ。
 同社は今後も、鳥獣被害対策をはじめ、農業やインフラ点検、通信分野など幅広い領域でドローン技術を展開し、持続可能な社会の実現に貢献していく方針である。

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