クボタがCES 2025に出展|スマート農業・環境技術の最新テクノロジーを紹介

電動自動運転農機「Agri Concept 2.0」
クボタは1月7~10日、米国ネバダ州ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー見本市CES2025に出展。2回目となる今回は〝Smart Innovation For You〟をテーマに、「食料・水・環境」の分野で人々と社会の課題解決に貢献する同社グループのビジョンと、それを実現する最新のテクノロジーを紹介した(一部既報)。
クボタのブースでは、①ワイン用のぶどう畑②果樹園③建設現場④レジデンシャル(家庭向け)の大きく4つのカテゴリで、自動化・AI・コネクティビティ・サステナビリティを組み合わせた最新テクノロジーを展示した。
「またCES Innovation Awards 2025」の「Industrial Equipment & Machinery」部門で「Best of Innovation」を受賞した全地形型プラットフォーム車両「KATR」のデモンストレーションを実施した(一部既報)。
【全地形型プラットフォーム車両「KATR」】
傾斜地や凹凸のある路面でも4本の脚部を制御することで、荷台を水平に保ったまま走行でき、農業や林業、建設業、災害救助等のさまざまな現場での活用をめざしている(一部既報)。
【電動自動運転農機「Agri Concept 2.0」】
AIで周囲の状況を分析・判断し、自律走行する電動車両。自動運転とマニュアル運転を柔軟に切り替えられる。
【自動農作物品質評価ロボット「Smart Plant Imager」】
AIによる画像解析により果実を特定し、ロボットアームに取り付けたハイパースペクトルカメラで果実をスキャンし、糖度等の品質を自動で測定・分析する。
【自動剪定ロボット「Smart Robotic Pruner」】
カメラ画像からAIによる画像解析でワイン用ぶどう等の果樹の芽と枝を識別し、最適な剪定箇所を判断して自律的に剪定する。
【自走式自律スプレイヤー「Smart Autonomous Sprayer」(KFAST)】
無人で自律走行するスプレイヤー。カメラやセンサーで害虫を検出し、ピンポイントで農薬散布を行うことが可能で、農薬の使用量を削減するとともに、環境負荷や農作業の負担を軽減する。
【画像解析技術とAIを活用した植生モニタリングサービス「FLASH」】
高度な画像解析技術とAIにより、果樹の生育状況を分析し、収穫適期の提案や収穫量の予測等、営農を支援する。
【自動運転乗用芝刈機「Smart Autonomous Mower」】
GNSSやLiDARなどのセンサーにより自動運転が可能で、複数の車両が協調することで効率的な作業を実現する。
【電動ミニバックホー「KX038―4e」】
排出ガスを出さないゼロエミッションと静音性を兼ね備え、夜間や住宅地、屋内等での作業にも適している(2023年12月18日発表済み)。
【水素エンジン搭載発電機】
デンヨー㈱と共同開発中。ディーゼル機並みのパワーを持ちながら、静音性に優れ、CO2を排出しない可搬型発電機。