ヤンマー 水素混焼率30%で EP400Gが実証運転成功
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ヤンマーホールディングスは7月5日、同社のグループ会社であるヤンマーエネルギーシステム(以下、ヤンマーES)が、大阪ガスおよびその100%子会社であるDaigasエナジーと共同で、ヤンマーES製の都市ガス仕様コージェネレーションシステム「EP400G」において、都市ガスに水素燃料を30%混焼する実証運転試験に成功したと発表した。
水素混焼率30%での実証運転試験は、DaigasエナジーのCarbon Neutral Research Hub ANNEX酉島サイト(大阪市此花区)のコージェネ実験場に設置しているヤンマーES製の「EP400G」と、Daigasエナジーが構築した水素供給設備で行った。その結果既設コージェネレーションシステムをほとんど変更することなしに水素燃料を30%混焼しても都市ガスのみでの運転と同等の定格発電出力、発電効率で運転できることを確認した。
同社では「今回の試験結果を踏まえ、水素発電システムなどの更なる技術向上に取り組んでいく」としている。
カーボンニュートラル社会の実現に向け、Daigasグループは「Daigasグループ カーボンニュートラルビジョン」を、ヤンマーグループは「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」を推進している。今後も両社の強みを生かした技術・サービス開発を進め、地球規模での環境保全に貢献していく。
【実証試験概要】今回の実証運転試験は、既に都市ガス用として販売しているヤンマーES製のコージェネレーションシステム「EP400G」を対象に、Daigasエナジーが水素供給設備によって流量・圧力調整を行った水素を使用して行った。水素供給設備部分を除くハードウェアや制御ソフトを変更せずに、都市ガスのみで運転した場合と同等の低NOXと安定燃焼を確認した。
▽場所=Carbon Neutral Research Hub ANNEX酉島サイト(大阪府大阪市此花区酉島6―19―9)▽期間=2024年1月~6月▽対象機種=コージェネレーションシステム「EP400G」(ヤンマーES製)。