農林業機械・農薬・資材についての動向を紹介する

山本製作所＝山本丈実社長、本社：山形県天童市＝の循環型遠赤乾燥機『ウインディビルド』ＨＤ―ＶＡＲ２シリーズ（30／35／40／45／50／55石）は、ＡＩを活用した「おまかせ乾燥（自動調質乾燥運転）」で〝さらに使いやすく、さらに高品質〟を追求。試運転を自動で行う「ビルドスコープ」機能、誤操作を防ぎ安心な「張込量自動検出機能」も搭載。

　　山本製作所のウインディビルドシリーズは、風胴の新設計・大型化により業界最高ランクの乾燥スピード（同社調べ）を実現。また各センサの制御により、速さと省エネを両立。さらに休止乾燥を取り入れ、乾燥終了時刻を指定できる「仕上げ予約モード」、乾燥機が自ら学び精度を向上させるＡＩ（人工知能）の搭載などスピード・品質・省エネの全てをハイスペックで維持し、耐久性に優れた部品の採用や、メンテナンスしやすい部品を使用しているプロ仕様の最新鋭乾燥機だ。
　そこに新たにＶＡＲシリーズをモデルチェンジし新搭載したのが『セルフチェック機能（通称：ビルドスコープ）』だ。
【セルフチェック機能（通称：ビルドスコープ）搭載】各センサ、モータ、バーナーなどの動作確認を自動で行う。チェック内容は、モータ類の電流値、バーナーの燃焼量、排出口の開閉動作、シャッタードラムの動作、水分センサの動作、各センサ類のオン／オフ確認。バーナーを含めた動作確認では全チェックが終わるまでに約25分、バーナーを除いた動作確認は約３分で終了。
　「稼働前の試運転の確認をより精密に行うことで、シーズン始めからユーザーに安心して作業を行ってもらえるように、このサポート機能『ビルドスコープ』を搭載した」と同社。チェック終了時に各項目の合否が一覧で表示される。不具合があった場合は詳細を確認でき、チェック履歴が残るため後日確認する際も便利。
【ＡＩ機能・おまかせ乾燥】乾燥仕上がり時刻を自由に設定できる『仕上げ予約モード』、また張込時の水分のバラツキを分析して最適の休止時間を導き出し、それを乾燥運転に組み入れ、良質米の生産に寄与する『おまかせ乾燥』（特許取得）はそのまま継承。『おまかせ乾燥』では張込時の水分ムラを分析し自動で撹拌→乾燥→休止→仕上げ乾燥を行い高品質米に仕上げる。
【直感で操る洗練された操作盤】操作盤のデザインを一新。６インチの大型画面、６つのボタンとダイヤルを採用した直感的に誰でも分かり易いデザインになった。
　画面上に同社独自の『プログラムタイマ』を復活。便利な設定と併せて効率的で細かな要望に応えられる設定が搭載されている。
【精度と耐久性を追求した新型水分計】穀物供給は信頼と実績の２軸スクリュー方式を採用。供給不良を検出すると、自動的に逆回転して異物を排出するエラー回避機能付き。穀物が溜まりにくい形状にプラスして、耐摩耗ブラシを採用することで、安定した測定精度を長時間維持できる。
【オプションで、山本遠隔監視システム『ＹＣＡＳ　ＮＥＯ（ワイキャスネオ）』に対応】パソコン・スマートフォン・タブレットなどのデバイスで何時でも作業場や乾燥機の様子を一目で確認できるＹＣＡＳ　ＮＥＯに対応。水分の様子を画面で確認し、乾燥設定の変更を行うことができ、作業時間・効率が格段に向上する（ＹＣＡＳボックス『ＹＣＡＳ―ＢＯＸＮＥＯ』が必要）。
【税別本体小売価格】▽ＨＤ―55ＶＡＲ２＝２６０万円▽同―50ＶＡＲ２＝２５３万円▽同―45ＶＡＲ２＝２４６万円▽同＝40ＶＡＲ２＝２３９万円▽同35ＶＡＲ２＝２３２万円▽同―30ＶＡＲ２＝２２５万円。