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クボタ、万博未来社会ショーケース事業プラチナパートナーとして協賛 万博最大の企業展示に出展

クボタ、万博未来社会ショーケース事業プラチナパートナーとして協賛 万博最大の企業展示に出展
パビリオンの外観イメージ(提供:2025年日本国際博覧会協会)

 クボタ(北尾裕一社長、大阪市浪速区)は、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)未来社会ショーケース事業の「フューチャーライフ万博・未来の都市」にプラチナパートナーとして協賛。「未来の都市」をテーマにしたパビリオンに「食と農」をテーマにした展示を行う。協賛者決定に合わせ2025年日本国際博覧会協会は8月2日、記者発表会を開催。発表会に参加した北尾社長は、「万博の成功に向け貢献していきたい」と出展に向けた意欲を語った。

 未来社会ショーケース事業とは、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会」を支える技術・サービス等を、2025年以降の未来を感じさせる「実証」と、2025年の万博にふさわしい「実装」の形で万博会場の整備・運営・展示・催事などに活用し、国内外の幅広い参加者や来場者に体験として提供する事業群の総称。
 大きく分けて「スマートモビリティ万博」「デジタル万博」「バーチャル万博」「アート万博」「グリーン万博」「フューチャーライフ万博」の6つに大別される。


パビリオンの内観イメージ(提供:2025年日本国際博覧会協会)
 

 このうち、今回協賛者の発表があったのがフューチャーライフ万博。会場西ゲート近くに敷地面積約7100㎡のパビリオンを設け、展示を行うものだ。

 パビリオンはSociety5.0が目指す未来の都市、すなわち経済発展と社会課題の解決を両立する人間を中心とした都市の姿を浮かび上がらせる舞台となるもの。サイバーフィールドとフィジカルフィールドが相互に連携し、融合した展示を通じて来場者に様々な問いを投げかけ、未来の都市像を考えさせるとともに、企業・組織や業界の垣根を超えて、様々な知見やアイデアを掛け合わせて生れた、未来の都市につながるデジタルイノベーションと新たな価値を実証する機会となるよう展示内容の検討が進められている。
 協賛企業及び団体は、プラチナパートナーがクボタ、日立製作所、KDDIの3者。シルバーパートナーは川崎重工業、神戸製鋼所、日本特殊陶業の3者。ブロンズパートナーは青木あすなろ建設及び小松製作所、日立造船、IHI、商船三井、CPコンクリートコンソーシアム(代表企業:安藤・間)の5者となっており、計11企業・団体が参画している。
 パビリオンの展示は全協賛者が協力するテーマ展示、同じく全協賛者が協力するコモン展示と各協賛者がそれぞれの取組を発信する個社展示の3つに分かれ、連携して全体で一つのストーリーを構成する共創的なものとなっており、来場者は夢のある未来の都市をより強く体感できるという。
 このうちテーマ展示はSociety5.0の概念をわかりやすく紹介。コモン展示ではSociety5.0で実現する2030年から先の都市生活を仮想体験する展示が行われる。コモン展示は「社会と暮らし」「社会と産業」の2つに分けられ前者では、「Society5.0と未来の都市」の世界・シーンを生活者視点で表現。後者はSociety5.0における「交通・モビリティ」「環境・エネルギー」「ものづくり・まちづくり」「食と農」の各分野別の課題と解決されたシーンを表現する。
 
 個社展示では、コモン展示の「交通・モビリティ」「環境・エネルギー」「ものづくり・まちづくり」「食と農」の5分野について、各協賛者が自らの取組を紹介する。この中で、クボタは「食と農」を担当。このほか、商船三井は、風力を利用し、洋上で水素を生産する次世代帆船「WIND HUNTER」を紹介する(紹介方法等は今後検討)。
 8月2日に開かれた記者発表会には、岡田直樹・国際博覧会担当大臣が出席。「大阪・関西万博では、『未来社会の実験場』をコンセプトに掲げている。そのコンセプトを体現する未来社会ショーケース事業の取組の一つが本日お披露目されることを嬉しく思う。今回発表される未来の都市は、企業展示として最大の敷地面積に、我が国を代表する11の企業・団体が共同してパビリオンを建設するという、大阪・関西万博でも唯一無二のプロジェクト。企業、業種の垣根を超えて多様なアイデアを掛け合わせていくことで、イノベーションや新たな価値が創造・実証される場となることを大きな意義と期待を感じている。我々もこの万博の成功に向け、全力を尽くす」と挨拶した。
 その後、協賛者11者の代表が協賛者プレゼンテーションを行った。クボタからは北尾社長が協賛に向けた想いなどを語った(内容別掲)。
 最後に質疑応答。協会事務局企画局企画部担当部長の高見明伸氏が今後について「現在、協会と11者でテーマ展示やコモン展示について、ストーリーを練り上げているところ。今年11月頃までにテーマ展示とコモン展示の方向性を決め、12月頃には個社の展示の概要もまとまる見込み。オンタイムで進んでいる」などと説明した。

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