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NN予算確保訴え 農業農村整備の集い開催

全国土地改良事業団体連合会(全国水土里ネット、二階俊博会長)、都道府県土地改良事業団体連合会は6月14日、東京都千代田区の砂防会館で農業農村整備の集いを開催した。集いでは「米から高収益作物への転換」「スマート農業の導入を促す農地整備を引き続き推進する」などの要請文を採択、農業農村整備(NN)予算の確保を訴えた。会場には金子農相のほか自民党衆議院議員の森山裕氏(食料安全保障検討委員会委員長)をはじめ多くの国会議員も駆けつけた。

 農業農村整備の集いでははじめに主催者を代表して二階会長が挨拶。「食料安全保障と農業の持続可能な成長のために土地改良により農地の大区画化を推進していくことが骨太の方針に明記された。今後はこの方針にそって来年度の予算が進められていく。我々の目標、理想に向かってしっかり取り組んでいこう」と述べた。
 その後、金子農相、森山議員が祝辞。金子農相は先ごろ発生した明治用水頭首工での漏水事故について陳謝したうえで「農業農村整備事業はその重要性を増している。今国会では土地改良法が改正され、自然災害に対する土地改良施設の安全性向上を図るとともに、担い手への農用地の集積・集約化を加速させるための措置等を講じた。今後とも事業の着実な推進が図られるよう必要な予算の安定的な確保に全力で取り組む」と述べた。また、森山議員は「肥料が高騰している時だからこそ『耕畜連携』という原点に戻していくということに真剣に取り組んでいかなければならない。土地改良はそうした背景を踏まえ行われると考えている。食料安全保障の一丁目一番地はどう農地を整備していくのか。その整備は急がなければならないし、来年度予算の獲得に向け頑張っていく。肥料、飼料とも本日、自民党において一定の方向を示した。しかし、十分な対策ではない。今後もいろんな動きを見ながら対策を強化していく」とした。
 決議では、①食料自給力の維持・向上を通じて食料安全保障に寄与する土地改良事業の計画的・安定的な推進のため、必要な予算を安定的に確保する②大規模災害からの復旧・復興や再度災害防止の取組を早急に進める。また、災害対応のデジタル化、事務手続きの更なる簡素化を図る③農業の競争力強化のため、農地の集積・集約化、米から高収益作物への転換、スマート農業の導入を促す農地整備を引き続き推進する④農村地域の国土強靭化のため、老朽化した農業水利施設の更新・長寿命化や豪雨・地震対策等を引き続き推進する⑤流域治水の取組推進にあたっては、関係する農業水利施設の管理者や田んぼダムに取り組む農業者に過度な負担や責任が生じないよう配慮する―など9項目の要請書を採択した。
 なお同日、全国土地改良事業団体連合会として金子農相に要請を行った。

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