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サタケ FOOMA2022に出展 進化する光選別機に注目 最新技術を幅広く展示・実演

サタケ=松本和久社長、広島県東広島市西条西本町=は、先ごろ開催された「FOOMA JAPAN」に出展。4月にリニューアルした選別加工総合センターや新型精米プラント「MILSTA」を映像で紹介したほか、各種光選別機や炊飯機器、計測機器などを展示・実演した。初日には今年3月に調製機事業本部本部長に就任した友保義正常務も来場客に対応した。
 正面の映像モニターではサタケの新しい取組みを紹介。リニューアルした『選別加工総合センター』については「お客様の要望に対し、より多くの可能性や発展性を導き出し最適な提案ができる先進的な空間を目指した」と、また新型精米モデルプラント『MILSTA』は「省力化と自動化、品質担保とリスク分散、お客様利益貢献のために作った」と紹介した。
 光選別機コーナーには、可視光・近赤外線に加えⅩ線カメラを搭載し、AIとの組合わせにより、外観検査では難しかった原料の内部不良の選別を実現したベルト式光選別機「BELTUZA(ベルトゥーザ)SPECTRA(スペクトラ)」。「アーモンド工場での採用が多い。害虫が潜り込んでできたピンホールまで見分け、被害粒をはじく。その高機能が世界から高く評価されている」と担当者。
 その隣には、歩留向上と省エネを実現する超高速応答ピエゾバルブや、難しい選別設定を迅速・簡単に行えるサタケ独自の自動検量線作成システム「サタケ・スマート・センシティビティ」を搭載したシュート式光選別機「SLASH」の実演。
 「ピカ選グランド」の後継機として一昨年秋に登場したが、精米工場など穀物加工業者に順調に導入が進む一方で、ペットボトル破砕品や家電プラスチック片等のリサイクル原料にも幅広く対応できるとして環境分野でも高い関心を集めている。
 初日の開幕早々にサタケのブースを訪れたタイ国の駐日大使も、この2種の光選別機に高い関心を示した。これには友保常務調整機事業本部本部長が丁寧に対応。更にサタケの誇る酒米醸造技術『真吟』のコーナーにも誘い、米の模型も見せながら、その骨子を説明した。タイ国にはグループ会社、サタケタイランドがある。
【友保常務談】コロナの影響は部材調達などでは確かにある。しかし、海外との対応では〝主食の加工〟ということで、各国でも特別配慮を頂き、アフターサービスも支障をきたさなかった。また、新設のプラント建設もスマートグラスを通じて現地の人が見たものそのままを日本にいて我々が見ることができるので指示も的確にでき、一度も現地に立つことなく無事竣工できた。ある意味、コロナという厳しい状況下で進化したIoT技術のお陰だと感じた。