イネ稲こうじ病防除へ 農研機構が手順書を公開
農研機構は、「土壌処理資材と薬剤散布適期連絡システムを基本としたイネ稲こうじ病の防除技術標準作業手順書」をウェブサイトで公開した。イネ稲こうじ病は、穂に黒い病粒を形成する水稲の病害で、病粒片が玄米に混入すると農産物検査で規格外になるなど被害が大きく、国の指定有害動植物にも指定されている。
収穫期近くになって発生がわかってからでは防除できないことが知られていたが、近年、詳しい発生生態が明らかになり、農薬による防除が可能なことがわかった。しかしこれまで、土壌中の厚壁胞子からの感染を防ぐために「発生しにくい土壌環境を構築する」という発想や取り組みはなく、また、薬剤防除の適期は出穂前の限られた期間しかないため、的確なタイミングでの処理は非常に困難だった。
このため、まず土壌改良資材の施用による土壌環境の構築に向けた効果的な資材のスクリーニングを行うとともに、ICTを活用した薬剤の散布適期を支援するシステムを作成し、それらを組み合わせた防除技術の開発に取り組んだ。
収穫期近くになって発生がわかってからでは防除できないことが知られていたが、近年、詳しい発生生態が明らかになり、農薬による防除が可能なことがわかった。しかしこれまで、土壌中の厚壁胞子からの感染を防ぐために「発生しにくい土壌環境を構築する」という発想や取り組みはなく、また、薬剤防除の適期は出穂前の限られた期間しかないため、的確なタイミングでの処理は非常に困難だった。
このため、まず土壌改良資材の施用による土壌環境の構築に向けた効果的な資材のスクリーニングを行うとともに、ICTを活用した薬剤の散布適期を支援するシステムを作成し、それらを組み合わせた防除技術の開発に取り組んだ。