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福岡九州クボタ 春のICT実演会を開催 新時代の農業を提案 営農課題解決に貢献する

福岡九州クボタ 春のICT実演会を開催  新時代の農業を提案 営農課題解決に貢献する

 福岡九州クボタ=久保雄司社長、福岡市南区野間=は4月4・5日、福岡県朝倉市のキリンビール福岡工場〝キリン花園〟において、「2024年春ICT実演会」を開催した。新しい農業を探る担い手農家を対象に、直進アシスト、自動操舵、アグリロボ、KSAS連携機器類などを提案。ICT農機など、新時代農業の情報を提供した。来場者は約500名。

 〝ICT農機はクボタ、ICT農機を買うなら福岡九州クボタ〟をコンセプトにICT農機に絞った実演会を開催。前日の雨により圃場の状態が悪く、当日は限られた機械しか動かせなかったが、GSトラクタを中心に最新農機が勢揃いし、ICT農機や最新の営農について、来場者との意欲的な意見交換が行われた。
 入口ではスマホやパソコンから事前登録した来場者が、QRコードをかざして入場、スマート農業の世界に誘った。
 今回の実演会での目玉は三つ。一つ目は、トラクタスラッガーSL600やMRシリーズにトプコンの自動操舵システムを搭載したもの。キャンペーン価格で展開し、自動操舵システムの市場浸透を図った。来場者の注目も高く、熱心に質問する姿が見られた。
 二つ目はトラクタスラッガーSL350スペシャル機。UシフトUシャトルを採用しながら購入しやすい価格を実現した日本農業応援機で、今回はKAG2(クボタアグリガイダンス)とのセットで展開。〝福岡九州クボタ60周年記念スペシャル機〟と銘打ち、スマート農業の入門機としてアピールした。
 三つ目はKSASシンプルコネクトの提案。機械に装着するだけで位置情報履歴が取得できるGPS端末で、KSASに対応していない従来機や中古機、野菜作業機などにも装着可能。作業進捗の把握や日誌作成の省力化に威力を発揮。生産現場の実際に寄り添うもので来場者の関心を集めた。
 実演スペースではSL280からMR1050まで小型から大型のトラクタがずらりと並び、個々にレーザーレベラー、ブロードキャスター、播種機、畝立て作業機など多種多様な最新作業機を装着し、営農課題の解決を提案。アグリロボでは、トラクタMR1000AHや田植機NW8SA、コンバインDRH1200A―Aを用意。田植機の無人運転が披露された。
 また同社が力を入れる施設園芸の最新機器も充実。クラウドを活用してAIが状況を判断し最適な潅水と施肥を行う『ゼロアグリ』をはじめ、『ANSポット栽培』、『ドライフォグシステム』など、品質や収量アップに貢献する新技術をアピールした。
 その他、多量散布を実現する農業用ドローンT25K、水田の給水・排水をスマホで遠隔操作できるWATARASなどが存在感を発揮。また国内資源由来肥料実証コーナーや補助事業の活用を解説する講演会を開き情報提供に努めた。
 今回の展示会について大橋健太郎副社長は「機械販売を通じて営農課題解決に寄与し、農家にとって唯一無二のソリューションパートナーであり続けたい」と意気込みを示した。

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