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諸岡、両展示会に最新機械 電動、環境対応製品に注目

諸岡、両展示会に最新機械 電動、環境対応製品に注目
諸岡=諸岡正美代表取締役CEO、茨城県龍ケ崎市庄兵衛新田町358=は、「2023NEW環境展(東京ビッグサイト)」「第5回建設・測量生産性向上展/CSPI―EXPO」に出展して全旋回キャリアダンプシリーズや林業用ファワーダ、遠隔操作技術を展示実演。運転席のないキャリアダンプのコンセプト機も披露し、未来の機械の姿を想像させた。

 諸岡は両展示会で電子制御化を進め、世界最高水準(EU stage V)の環境対応エンジンを搭載した最新機種などを披露した。
 出展台数を多く取り揃えたのがCSPI―EXPO会場。人気の全旋回キャリアダンプは、最大積載量4tの「MST40CR」~世界最大級20tの「MST200CR」までフルラインナップを屋内ブースで展示したほか、無人型コンセプトキャリアダンプを披露。屋外ブースでは電動キャリアダンプ「MST20Cre」と東京電機と共同開発したゴムクローラ式移動電源車など多彩な製品を展示した。
 特に度肝を抜かれたのが未来の建設現場を想定した無人型コンセプトキャリアダンプ。3D―LiDARや、全方位カメラ、GNSSアンテナを装備。次世代製品が多く展示されていた会場内でも強いインパクトを与えていた。
 諸岡では2028年自動運転製品化を目指して開発・実証を継続していることを紹介。共同研究しているパナソニックアドバンストテクノロジーの自動運転技術の展示紹介も行った。この他、全旋回式キャリアダンプでは、最大積載量11tの主力モデルMST110CRを例に世界で最も厳しいEU Stage V基準をクリアしたエンジンの搭載といった仕様に加え、切り返しの操作頻度を減少させ、足回り負担が少ないこと、油圧ショベルのバケット方向に対して位置合わせが楽に行える全旋回型ならではのメリットも紹介した。
 NEW環境展では屋外ブースで自走式横投入型木材破砕機「MRC―3000」と共にフォワーダ「MST―1000VDLG」が実演。最大積載量4.8tで、電子制御式2本レバーの採用でキャビン環境を改善したほか、遠隔管理システム「M―eye」を搭載した最新モデルで、グラップル作業範囲を従来の6.5mからクラス最大級に改善させ生産性を向上させた点で関心を呼んだ。