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令和3年 関連投資1兆2629億円 農業国内総生産は4.2兆円

農水省は4月20日、令和3年農業・食料関連産業の経済計算(概算)をまとめた。
 令和3年における農業・食料関連産業の国内生産額(概算値)は、前年(令和2年確定値)に比べ0・3%減少し、108兆5321億円となった。これは、全経済活動(内閣府国民経済計算における経済活動別の産出額の合計)の10・5%を占める。このうち農林漁業は、肉用牛及び鶏卵が価格上昇により増加したものの米及び野菜が価格低下したことで同0・4%減の12兆3502億円。農業は同0・7%減の10兆7619億円だった。このほか、関連投資(農業機械、食品機械・同装置、土地改良など)は、同6・4%増の2兆4720億円。資材供給産業(飼料、有機質肥料、化学肥料、農薬、農業用器具(くわ、すき、農業用はさみなど))は、同12・4%増の2兆6380億円。
 また、国内総生産(国内生産額から中間投入(生産のために投資された財・サービスの費用)を差し引いた付加価値額)は外食産業の国内生産額が減少したことなどにより、同0・2%減の47兆9124億円。なお、これは全経済活動(国内総生産:GDP)の8・7%を占めている。
 部門別では農林漁業が4兆9343億円。うち農業が同7・8%減の4兆2000億円。関連投資は、同7・7%増の1兆2629億円、資材供給産業は同10・8%増の5970億円。
 農業の国内総生産の詳細をみてみると、耕種は、2兆8450億円。うち、米は7830億円、いも類は961億円、豆類21億円、野菜1兆639億円、果実5401億円。畜産は7211億円で、うち肉用牛が405億円、豚が1237億円、鶏卵が972億円、肉鶏520億円など。また、農業サービス(共同乾燥施設(カントリーエレベーター、ライスセンター)、航空防除、稲作共同育苗事業など)は6339億円となっている。なお、平成27年基準の農業の実質総生産は、4兆1483億円。経年でみると、表の通りだが、前年からは128億円の減少。
 中間投入のうち農機具修繕は3560億円、農薬・医薬品は5406億円、肥料は6182億円だった。