<![CDATA[メディア]]> https://www.nouson-n.com/media/ Mon, 05 Oct 2026 22:43:31 +0900 Tue, 29 Sep 2026 10:00:00 +0900 CMS Blue Monkey http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss <![CDATA[新型プロソーを披露 ハスクバーナ・ゼノア エンジン・バッテリー2機種]]> https://www.nouson-n.com/media/2026/09/29/10879 まず紹介するのが排気量62・4㎤・出力4.0kWのエンジンチェンソー「564XP(バー・チェンを除く乾燥質量5.8㎏)」。同機はフューエルインジェクションとECUによる電子制御を採用し、チョーク操作を必要としないシンプルな始動手順と安定した出力を実現。過酷な森林環境下でも常に安定した出力を確保できる点が最大の強みだ。50㎤クラスの取り回しやすさと、70㎤クラスに匹敵するパワフルな高出力を兼備。伐倒・造材作業を日常的に行うプロの林業ユーザー、樹木管理や特殊伐採を行うツリーケアワーカーや自伐林家など、切削性能と生産性を重視するユーザーに適したモデル。寒冷地での快適性を高めるヒーティングハンドル仕様「564XPG(同5.9㎏)」も揃え、季節や地域を問わず過酷な現場を強力に支える。バー長18〜28インチ、ソーチェンC85。
一方、バッテリーモデルの「550iXP」は、ハスクバーナ史上最高のハイパワーを誇る36V仕様。最大出力時のチェン速度は毎秒24mに達し、従来のエンジン機に劣らない素早い切削スピードを発揮する。
エンジン排気ガスが発生せず、静音性にも優れるため、住宅地に密接したツリーケアプロに最適。出力と稼働時間、または軽さなど、いずれを重視するかでバッテリーの選択を変え、作業内容に合わせた運用が可能。雨天時も安心なIPX4の防水性能を備えている。バッテリーやバー・チェンを除く乾燥質量は4.0㎏。重心を機体のセンター部分にまとめたことで取り回しも格段に向上。手に取って確認したい。バー長18インチRT、ソーチェンC33。
両機発売を機に10月1日から12月31日まで購入者限定のInstagram「#564XP550iXPプレゼント企画」を実施。購入者全員へ専用デザインステッカーの同梱をはじめ、指定ハッシュタグ投稿とフォーム応募で専用オリジナルキャップ、優良投稿者5名にギフトカードなどをプレゼント。ハスクバーナ販売店または会場で実機の性能と共に参加方法など確認を。]]>
Tue, 29 Sep 2026 10:00:00 +0900
<![CDATA[クビアツヤカミキリカ防除戦略策定]]> https://www.nouson-n.com/media/2026/09/29/10870 戦略では、基本的な考え方として、クビアカツヤカミキリの極めて高い繁殖力及び分散能力に鑑み、直ちに根絶することは容易ではないことから、防除にあたっては、地域の被害状況等を勘案しながら効果的な対策を実施していく必要がある、と説明。そのうえで、まずは新たな地域に「入れない」対策として、未被害地域、飛び地的被害地域及び被害最前線地域への対応を早急に講じるとともに、まん延地域における効果的な対策を講じることとした。目標については、2030年度を目途に被害地域の縮小への道筋をつけること、などと設定している。
具体的な対策として、未被害地域については、予防的な防除を実施、飛び地的被害地域においては、徹底した監視活動と通報体制の構築に加え、被害木及び必要に応じた周辺木の伐採・伐根等を基本として徹底して防除する。まん延地域においては、被害木・周辺木の伐倒・伐根のほか、薬剤樹冠注入、薬剤散布、幼虫の個別駆除などを実施する、などとしている。]]>
Tue, 29 Sep 2026 10:00:00 +0900
<![CDATA[山を作り未来を紡ぐ 熊本県阿蘇市の岩村創山 地域林業の「守り手」たち―5―]]> https://www.nouson-n.com/media/2026/09/29/10885 「山を創る」という社名通りの理念で林業を行ってきた父のもとに20歳で林業の道へ。10余年前に事業承継して法人化した。30年に及ぶキャリアの中で熊本県の高性能林業機械オペレーター講師を務めるなど高い技術と知識を培ってきた。代変わりと同時に機械化へ着手。現在は4名体制ながら作業員数以上の機械を導入・活用している。
阿蘇の外周部では皆伐して再造林する動きが主流となりつつあるが、集落に近い谷内地区の山林は地域住民にとって庭のような存在とのこと。景色が一変する皆伐は不安を与えてしまうため、岩村社長は一木一木を見極める丁寧な間伐にこだわる。「目先の利益のために良い木を伐るのではなく、そうやって山を育てています」。
一方で、間伐中心の林業経営には構造的な課題も横たわる。小径木などを優先的に伐採するため作業量に対して材積が稼ぎにくく、材価の低迷や単価請負構造も相まって売上が伸びにくいからだ。単価引き上げは山主への還元金減少に直結し、「それなら伐採しない」と拒否されて山が荒廃するリスクもある。だからこそ山主との対話と信頼関係を第一に掲げ、地域に密着した丁寧な作業を徹底する。自身も13町歩の田んぼで米作りを手がける農業者だからこそ、山と地域の繋がりを強く実感しているといい、「良い山にすれば良い水ができ、良いお米や野菜ができる。そうしたら子供たちが健康に生活できる」と想いを語った。
この持続可能な山作りを支えるのがコベルコ林業機械で、機械の相談や購入、サポートは全て豊田工業所に一任している。同席した多賀健一営業課長とは、10年以上前に阿蘇市内のコンビニで待ち合わせて以来の付き合いとのこと。多賀課長が中古機ユーザーを引き合わせたことで導入の道が拓け、今では酒を酌み交わす間柄だという。「機械選びで重視するのは性能よりも販売する人。多賀さんの顔を見て安心して注文できる。現場でトラブルがあってもすぐ飛んできてバックアップしてくれる」と信頼を寄せていた。
阿蘇地域の素材生産業者は人手不足が深刻化し、手入れが行き届かない〝真っ暗闇の山〞が増加し、懸念も広がっている。こうした地元の状況に危機感を抱き、阿蘇市の担い手協議会への参加や熊本県林業大学校での講師活動にも情熱を注ぐ。こうした信念を貫く男児を、熊本では親しみや尊敬を込めて〝肥後もっこす〞と呼んでいたが、ユーモアを交えつつ、節々で地元林業への想いを語る岩村社長こそピッタリと感じた。今後も阿蘇の健全な山を次世代へ引き継ぐ挑戦を続けていく。]]>
Tue, 29 Sep 2026 01:00:00 +0900
<![CDATA[無人搬送車ラクルート初披露 運搬は機械にお任せ 農業WEEK 話題の「さつき」も展示 ササキ]]> https://www.nouson-n.com/media/2026/09/29/10880  ササキコーポレーション=佐々木一仁社長、青森県十和田市大字三本木字里ノ沢1―259=は、10月7日〜9日まで幕張メッセで開催される第16回農業WEEKに出展。運搬作業の在り方を変える新製品のクローラ式無人搬送車「RAKU ROUTE(ラクルート)」とスマート追従畝またぎキャリア「SATSUKI(さつき)」を展示・実演する(8ホール29―59)。

 
 新製品のラクルートは、圧倒的な導入の手軽さに注目したい。高額な専用設備工事を必要とせず、市販の黄色いプラスチックチェーンやロープ、カラーテープ等に沿って走行するため、専用工事を行わずに走行ルートを設定・変更できる。走行ライン上に青色のテープなどで停止位置を設定するとその場所で自動停止。スタートボタンを押すと走行を再開し、次の停止位置まで自動で走行する。複雑な設定や操作が不要なシンプル設計で、誰でも簡単に自動搬送が導入できる。
果樹・畑作分野において収穫物や資材の運搬に活用が期待されており、電動バッテリー駆動により、静音・排ガスゼロなので、ビニールハウスや倉庫などの屋内はもちろん、クローラ式なので段差や傾斜、ぬかるみのある屋外走行にも対応。ライン走行に加え、リモコン操作で手動走行させることもできる。会期中は、ラインに沿って走行する実機デモを随時実施する。
一方、各地の展示会で実演して関心を呼んでいるスマート追従畝またぎキャリア「さつき」は、現場の作業形態に応じた高度な搬送能力を発揮。3Dステレオカメラによる「人追従」、特殊マーカーで作業機を追う「作業機追従」、超音波センサーで作物を傷つけず畝の中心を走る「畝追従」の3つの自動追従モードを搭載。完全なハンズフリー搬送を可能にする。最大積載量は300㎏を誇り、荷台高さは電動スイッチで軽トラックの荷台と同等まで調整できる昇降機能を備え、荷台幅も工具不要で最大2100㎜まで拡大可能。最小に縮めれば軽トラへの積載移動も容易に行える。リチウムイオンバッテリー駆動による静音性と安全性能に加え、優れた実用性を確認したい。
農業従事者の高齢化が進む中、現場では限られた人数での効率的な経営がますます必要になる。その中で両機は気合いや体力に頼るところの多い運搬作業を改善するために開発。農業現場の過酷さを知り尽くした農機メーカーならではの、誰でも現場に無人搬送車が導入できるシンプルな操作はもちろん、腰痛や疲労のリスクを解消して荷移し・軽トラ移送まで考慮した農家の作業スタイル全体が計算されている点も確認して欲しい。

]]>
Tue, 29 Sep 2026 01:00:00 +0900
<![CDATA[送材力や枝払い必見 ポンセH6ハーベスタ実演 新宮商行]]> https://www.nouson-n.com/media/2026/09/29/10878 ポンセ社の林業機械は、堅牢かつパワフルな造材・集材能力で世界中から厚い信頼を獲得しており、特に大径木時代に入り、その優れた処理性能は日本の過酷な林業現場においても高く評価されている。
今回出展されるハーベスタヘッドH6は、国内の現場で主流の13〜16tクラス(0・45クラス)の林業ベースマシンに最適な仕様として開発されたモデル。同クラスで最高峰のパワー(計算値送材力25kN)と鋸断スピードを誇り、大径木も難なく処理する高い性能を備える。初期の間伐作業から更新皆伐に至るまで多様な伐採現場に適応する高い汎用性を持ち、複数木の連続伐倒を行うマルチステミング機能によって小径木現場での作業効率も大幅に高めることができる。
その上で最適な木取りを自動計算する話題の採材提案機能(オートバッキング)を標準搭載。また、キャリパー(材径材長補正用具)をはじめ、樹種や寸法に応じたカラーマーキング装置、油の飛散が少なく経済的かつ清掃の手間を軽減するソーチェングリス潤滑システム、ホースのねじれによる破損を防ぎ360度の自由な回転を可能にする全旋回ローテータなど、高い生産性を実現させるオプションも豊富に用意している。
実演では、最も組み合わせの多い0・45クラスの油圧ショベルに装着して実施。枝払いおよび玉切り作業を披露する。最大600㎜の開口幅を持つ大型フィードローラーと可動刃4枚・固定刃2枚の枝払いナイフによる力強い枝払い能力、毎秒6mに達する圧倒的な送材速度、そして力強い玉切りパフォーマンスを来場者に直接アピールする。また、同機を支える制御コントローラーは新型「Opti5G」へとモデルチェンジし、より見やすく使いやすく進化。11月に開催予定の「わかやま林業機械展」においても、この新型コントローラーや新商品を出展・紹介する予定。
なお、北海道小樽市銭函にある新宮商行林業機械部本部には、本格的なポンセ製ハーベスタ・フォワーダのシミュレーターが設置されている。油圧ショベルベースのハーベスタヘッドシミュレーションにも対応しており、操作レバーの独特な打感やコントローラー機能を事前に体験・確認したい事業者などの受け入れを常時行っている。]]>
Tue, 29 Sep 2026 01:00:00 +0900
<![CDATA[食品工場Week大阪に 最新ソリューション出展 サタケ ]]> https://www.nouson-n.com/media/2026/09/29/10882 サタケブースでは、人手不足の解消や歩留まりの改善、品質向上の実現に向けた各種ソリューションを出展・紹介する。光選別機においては、X線・フルカラー・近赤外線センサに加え、新たにフルカラーAI(オプション)を搭載し、従来機では判別が難しかった微妙な色合いの違いや微細欠損の判定を可能にした「BELTUZA SPECTRA」や、光源の総LED化と、2パターンの噴射モードを搭載することで高選別性能と高歩留まりを両立させた「SLASHベータPLUS」の実機展示・選別実演を行う。また、米以外の販路拡大を目指し、従来の米用に加えてコーヒー豆などの多様なニーズに対応できるよう開発を進めている半自動計量包装機「センスケール」を参考出展。さらに、多様な原材料のテスト処理を通じてユーザーの課題解決を支える「選別加工総合センター」をパネルやデジタルサイネージで紹介する。
サタケの展示ブースは2号館K6―38。開催時間は午前10時〜午後5時。
【会場】大阪府大阪市住之江区南港北1―5―102。
【主な出展内容】▽光選別機「BELTUZA SPECTRA」(実機展示・選別実演・映像・パネル)=X線・フルカラー・近赤外線センサによる内観・外観選別を1台で実現。また、新たにフルカラーAI(オプション)の搭載が可能となり、従来機では判別が困難だった微細な違いの不良品判定が可能。
▽光選別機「SLASHベータPLUS」(実機展示・選別実演・映像・パネル)=複数原料に対応したシュート式光選別機。超高速応答ピエゾバルブを採用し、選別精度の向上と省エネを実現。異物除去のエア噴射を2パターン設定できるようになり、落下速度の異なる不良品にも対応。
▽半自動計量包装機「センスケール」(実機展示(参考出展))=コーヒー豆など米以外の多様なニーズに応える開発中の最新機。1ゲート供給方式による計量能力向上と、タッチパネルや工具レス構造による優れた操作性・メンテナンス性を兼ね備える。
▽選別加工総合センター(パネル紹介・デジタルサイネージ)=様々な原材料を最新の選別機や加工機でテスト処理し、検証結果を通してユーザーの要望や課題を解決するソリューション拠点。]]>
Tue, 29 Sep 2026 00:05:00 +0900
<![CDATA[ガス化炉実証運転 松本ハイランド農協で もみ殻から非晶質シリカ回収 クボタ]]> https://www.nouson-n.com/media/2026/09/29/10884 【開発の背景とねらい】お米の外皮であるもみ殻は、国内で年間約160万t発生しており、その約3分の2は畜産の敷料、堆肥、土壌改良材などに利用されているが、残る約3分の1(年間約50〜60万t)は十分に有効利用されておらず、処理先の確保が課題となっている。特に稲作地域では、もみ殻の発生量が畜産分野の需要を上回り、一部では産業廃棄物として処理されているケースもある。かつては「野焼き」が一般的に行われていたが、現在は大気汚染(PM2.5など)への影響から、廃棄物処理法により原則禁止されている。
米の集荷・乾燥調製を担うライスセンターでは、毎年大量に発生するもみ殻の処理が大きな課題。従来は、保管スペースの確保や運搬・処理コストの負担に加え、環境負荷への対応も必要であり、施設運営の効率化と持続可能性の観点から改善が求められていた。もみ乾燥に必要な熱源についても、エネルギー価格の変動や環境配慮の要請が高まる中、より安定的かつ環境負荷の低い調達手段が求められていた。こうした背景から、JA松本ハイランドでは「廃棄物の削減」と「エネルギーの有効活用」を同時に達成できる新たな仕組みの導入を検討してきた。
一方、もみ殻には約20%のシリカ(SiO₂)が含まれている。シリカは、ゴム製品、樹脂、塗料、化粧品など幅広い産業分野で利用される工業材料であり、もみ殻から回収したシリカについても、用途に応じた品質調整や評価を行うことで、産業利用の可能性がある。また、もみ殻は成長過程で大気中のCO₂を吸収した植物由来のバイオマス資源であり、ガス化に伴う熱を化石燃料の代替として利用することで、温室効果ガス排出量の削減にも寄与することが期待される。こうした背景のもと、クボタは未利用のもみ殻の有効活用、CO₂排出削減といった課題解決をめざし、もみ殻処理に最適化したガス化炉を開発した。このガス化炉で未利用のもみ殻から非晶質シリカを回収するとともに、廃熱をもみの乾燥の熱源として有効活用する。クボタはシリカの用途開発と販路開拓にも取り組み、他地域への展開も可能な未利用もみ殻の地域資源循環モデルの構築をめざす。
【今回長期実証運転を開始したガス化炉の概要】もみ殻を高温で加熱して有機分をガス化し、シリカを濃縮・回収する施設。もみ殻を高温で単純燃焼した場合には、GHS(国連が定めた化学物質の危険有害性を世界共通のルールで分類・表示する仕組み)において発がん性区分1A(ヒトに対する発がん性が知られている)に分類される結晶質シリカ(二酸化ケイ素(SiO₂)のうち、石英、クリストバライト、トリジマイトなどのように原子が規則正しく配列したもの。非晶質シリカは規則的配列のないもの)が生成する可能性がある。本施設では、もみ殻が炉内で流動しながら反応する流動床方式を採用するとともに、水スプレー冷却機構を組み込むことで炉内の局所的な高温化を抑制。これにより炉内全域を800℃未満に維持することで結晶質シリカの生成を抑えながら非晶質シリカを安定的に回収する。
本施設は2022年にJA松本ハイランドに設置され、技術実証を経て、本年から定格条件での長期実証運転を開始した。
【ガス化炉の主な仕様】▽炉形式=流動床式(水スプレー冷却機構を付帯)▽原料=もみ殻▽原料処理量=10t/日▽シリカ回収量=1.5〜2.0t/日。
【今後の展望】JA松本ハイランドにおいて、本施設を米・麦の収穫時期に合わせて継続的に稼働するとともに、シリカの用途開発や販路開拓にも取り組み、サステナブル材料としてのもみ殻地域資源循環モデルの構築をめざす。
クボタは今後も、水循環、資源循環、カーボンニュートラルを軸とした技術開発を通じて、環境課題と社会課題の解決に貢献するとともに、未利用バイオマスを資源として有効活用する新たな環境事業の実現をめざす。]]>
Tue, 29 Sep 2026 00:00:00 +0900
<![CDATA[線虫害や難防除雑草で 総合防除推進へ課題と展望 日植防]]> https://www.nouson-n.com/media/2026/09/29/10883 開会あいさつで早川泰弘理事長は、令和5年施行の改正植物防疫法により、総合防除を基本とした病害虫・雑草管理の重要性が高まっていると指摘。一方で、気候変動や国際物流の活発化などによって難防除病害虫・雑草を巡る問題は一段と複雑化しているとし、「各方面の対応状況や防除体系の構築について情報共有を行い、安定した農作物生産に向けた展望を考えたい」と述べた。
農林水産省消費・安全局植物防疫課の白石正美氏は「難防除病害虫・雑草防除の取り組み」と題して講演した。近年は気温上昇や降水量の増加により、害虫の発生時期の早期化・長期化や分布域の拡大が進み、従来の栽培・防除体系だけでは被害を抑え切れないケースが増えていると説明。
都道府県への調査では、土壌病害虫についても、発生状況を把握しにくく、密度が高まってからでは対応が難しいことに加え、有効な農薬が限られていることが課題として挙げられていると説明。土壌くん蒸剤については高い防除効果がある一方で、適正使用の徹底が求められることや作業負担の大きさなどから、使用環境が厳しくなっているとした。
難防除雑草については、47都道府県中39都道府県が課題として挙げていると紹介。稲、大豆、そば、飼料用トウモロコシなど土地利用型作物を中心に問題が深刻化しており、外来雑草への対応も重要になっていると述べた。
こうした状況を踏まえ、農水省では病害虫や雑草が発生しにくい環境づくりを行う「予防」と発生状況を把握する「予察」を重視し、化学的・物理的・耕種的・生物的防除を組み合わせる総合防除を推進している。農業者が実践しやすい「総合防除実践指標」の整備を進めるほか、難防除雑草の発生実態把握プロジェクトや、侵略的外来種の根絶技術の開発など新たな技術開発も進めていると説明した。
続いて、農研機構虫害・線虫基盤グループの酒井啓充上級研究員が「土壌線虫害の種類と対策」をテーマに講演した。
線虫は体長2.5㎜以下の土壌生物で、植物寄生性線虫は口針を根に突き刺して養分を吸収する。防除対象となる主な有害土壌線虫は、内部寄生性定着性のネコブセンチュウ、移動性のネグサレセンチュウ、半内部寄生性で定着性のシストセンチュウの3群に大別される。
線虫害は葉の黄化や萎凋など線虫特異的ではないため地上部の症状から原因を特定しにくく、発見が遅れやすいことが特徴だ。また、線虫の食害部から病原菌が侵入し、青枯病などとの複合病を引き起こす場合もある。
近年はジャガイモシロシストセンチュウやテンサイシストセンチュウ、アブラナシストセンチュウなど新たなシストセンチュウ類の侵入が相次ぐ。特にジャガイモシロシストセンチュウは従来の抵抗性バレイショ品種にも寄生する難防除害虫として問題視されている。
対策として酒井氏は、くん蒸剤や非くん蒸剤による化学的防除に加え、土壌還元消毒、対抗植物(緑肥)の活用、抵抗性品種の導入などを組み合わせたIPMの重要性を強調した。ただし、抵抗性品種の連用は抵抗性打破系統の発生につながるため、輪作を含めた計画的な作付けが必要だとした。
酒井氏は「原因不明の生育不良が見られる場合は線虫を疑うことが大切。各社の土壌診断サービスなども活用し、早期発見・早期対策に努めてほしい」と呼びかけた。
シンポジウムではこのほか、土壌病害や難防除雑草をテーマに農研機構や都道府県試験研究機関、関係団体の専門家が講演。総合討論では、化学防除だけに依存しない総合防除体系の確立や、農水省だけでなく他の省庁との連携が必要との指摘のほか、現場への技術普及の重要性について意見が交わされた。
各講演の詳細については次号以降。]]>
Tue, 29 Sep 2026 00:00:00 +0900
<![CDATA[もみ殻バイオ炭製造装置受注開始 もみ殻処理+脱炭素 土壌改良材や炭素固定資材として活用 ヤンマーHD]]> https://www.nouson-n.com/media/2026/09/29/10881 日本のコメづくりでは年間約200万t(推定)のもみ殻が発生するといわれている(NEDO国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構グリーンイノベーション基金事業「農業副産物を活用した高機能バイオ炭の製造・施用体系の確立」同社ビジョン資料から)。
野焼きが禁止されている地域も多く、近隣への煙や臭いといった苦情にもつながることから、もみ殻処理は農業事業者にとって大きな課題となっている。また、燃焼時にはPM2.5の発生や、燃焼時の温度管理不備による発がん性物質(結晶質シリカ)の生成など、従来の処理方法では環境に悪影響を及ぼす可能性もある。
「もみ殻バイオ炭製造装置」は、もみ殻を燃焼させて「バイオ炭」を製造する装置。ヤンマーの独自技術により有害物質である結晶質シリカを生成しない燃焼方式でのバイオ炭製造を実現した。カントリーエレベーターやライスセンターなど、大量のもみ殻処理に課題をもつ施設での導入を想定し、2023年からの実証試験を経て商品化した。バイオ炭は土壌改良効果で循環型農業に貢献するだけでなく、炭素を分解されにくい形で地中に長期間閉じ込めることでカーボンネガティブにも寄与する。
【クレジット創出に対応】製造したバイオ炭を農地に施用し、炭素を固定することで「J―クレジット」(国が認証する温室効果ガスの排出削減・吸収量の取引制度)を創出し、資源循環型農業に貢献する。600℃超の高温炭化により、J―クレジット制度上の炭素残存率が通常のデフォルト値の約1・37倍で認定される。本機1台あたり年間100tのバイオ炭を製造し、160t―CO₂の炭素固定(CO₂換算値。実際には製造時および施肥時のCO₂排出量を別途減算する必要がある)が可能となる。
【みどりの食料システム法に基づく基盤確立事業実施計画の認定を取得】本機に関する同社の事業計画は、みどりの食料システム法に基づく「基盤確立事業実施計画」として、2026年8月4日付で農林水産大臣・経済産業大臣より認定を受けた。同法では、認定を受けた基盤確立事業により生産される機械などを対象に「みどり投資促進税制」が設けられ、要件を満たす農業者などは税制上の特例措置を受けられる場合がある。
※対象機械や適用要件、手続きの詳細は農林水産省の情報を参照。
【商品概要】▽商品名=もみ殻バイオ炭製造装置▽寸法=L約20m×W約9m×H約6m(シャッター庫を含む)▽装置能力=もみ殻投入量:100㎏/h、バイオ炭生成量:約25㎏/h(含水率0%換算)▽連続運転可能時間=100h。
【主な特長】①化石燃料を一切使用せず、省エネと静音性を実現=着火は電気ヒーター(約3.2㎾×1.5時間)のみで、それ以降はもみ殻の熱で自燃する。高温燃焼を実現し二次燃焼用バーナーも不要。24時間平均の消費電力が約1.5㎾で省エネに寄与するとともに、運転にかかる動力を小さくすることで静音性も実現している。
②発がん性物質「結晶質シリカ」を含まず、吸着性に優れた多孔質のバイオ炭を製造=独自の燃焼方式により煙・臭気・結晶質シリカの生成を抑制できる設計。高温炭化により、くん炭と比較して表面積が大きく肥料などのさまざまな成分をより多く吸着できるバイオ炭を製造する。本機で製造したもみ殻バイオ炭は、農地の保水性や排水性の改善などの土壌改良材として安心して利用できる。
③省力化技術による24時間運転=自動化と遠隔監視システムによる省力化で、夜間を含めた24時間運転を実現する。]]>
Tue, 29 Sep 2026 00:00:00 +0900
<![CDATA[高性能チッパー披露 新アタッチで省力作業提案 オカダアイヨン]]> https://www.nouson-n.com/media/2026/09/29/10877 実演では、ドラム式チッパー機「ログバスターLB―515C」を稼働させ、高い生産性と質の高いチップを効率よく生成するパフォーマンスを披露。新製品として初披露される下刈り・地拵え等で威力を発揮するブラッシュカッター「ONB―150」や、静音性とパワーを兼ね備えたサイレント与作パワーギアタイプ「OMC―170PG」なども展示する。なお、実演するドラム式チッパー機とハイブリッドバケットOHB―130、ブラッシュカッターはデモ機を用意しているので問合せなどは会場で。]]> Tue, 29 Sep 2026 00:00:00 +0900