<![CDATA[メディア]]> https://www.nouson-n.com/media/ Wed, 19 Nov 2025 00:18:52 +0900 Tue, 18 Nov 2025 00:00:00 +0900 CMS Blue Monkey http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss <![CDATA[電動農機で脱炭素へ|環境省補助金で購入費の3分の2を支援、申込は12月19日まで」]]> https://www.nouson-n.com/media/2025/11/18/10306
温室効果ガス削減は農業分野でも急務である。環境省は「運輸部門の脱炭素化に向けた先進的システム社会実装促進事業」を令和6年度から開始し、今年度から新たに「農業機械の電動化促進事業」を追加した。認定機種の購入費用の3分の2を補助する制度で、申込期限は令和7年度12月19日までだ。

目次

対象24機種追加され34機種

 同事業は環境省管轄の予算として、農林水産・食品産業技術振興協会(JATAFF)が受託、事務局として実施しているもの。電動農機の普及促進、市場活性化のために多様な現場における電動農機による作業のモデルケースを形成するとともに、今後の電動農機の普及拡大に向けて必要な知見を得ることが目的。予算額は約6000万円となっている。
 事業の申請要件として、①応募申請時の事業計画で事業の運用地域、用いる作業内容が示されていること②今後の脱炭素化の計画と、電動農機の特性を生かせる使用予定を盛り込むこと―が必要。補助対象は、稼働時にCO2を排出しない電動農機本体、電動農機の稼働に必須のオプションおよび電動農機を充電する装置として電動農機を製造する会社が認めた設備。また、交付決定後に購入契約をした未使用の電動農機であることが要件。すなわち、中古農機は対象外となる。また、1件の申請に対して導入する個数の制限は基本的には設けられていない。
 応募可能なのは、民間企業、独立行政法人、一般社団法人・一般財団法人・公益社団法人・公益財団法人、農業者、農業者が組織する団体、地方自治体等。なお、補助金申請受理等の円滑な運用等の観点から農機販売店等による代行申請も可能。ただし納品は令和8年2月末日まで。補助額は3分の2以内となっており、メーカーが挙げた比較対象機械と補助対象機械の価格を比較、それをもとに各機械の補助基準額が算定される。
 申請にあたっては、デジタル庁が提供している「jGrants」のシステムから申請する。事業実施主体となるJATAFFへのメール等では受け付けていない。また、「jGrants」の利用には同じくデジタル庁が運営するGビズIDアカウントの取得が必要となる。取得に当たってはマイナンバーとスマートフォンを用いれば即日発行できるが、書類申請の場合、原則2週間以内と時間がかかるため、注意が必要だ。
 申請の締切は今年12月19日。締切は目前に迫っている。
 申請の流れは、上図のようになっている。
 今回の事業はその名称からも分かる通り、二酸化炭素の排出削減を目的としたものであるため、補助対象の電動農機稼働時にCO2が無排出であり、現場等における二酸化炭素の排出量が確実に削減されることが重要となる。そのため、電動農機が申請者に納入され、当該機械が稼働したあとに事業報告書(CO2削減実績)を提出する必要がある。ただし、今年度については、草刈機等の場合使用時期を過ぎているため、使用が難しいことから削減実績がゼロでも構わない、としている。
     ◇
 申請の対象となっているのは、10月末時点で運搬車10型式、乗用型草刈機1型式、リモコン草刈機8型式、ロボット草刈機・芝刈機12型式、水田除草機1型式、高所作業機2型式の計34型式。主な対象機種については、本紙面で紹介しているので、申請の際の参考としてほしい。また、「補助基準額」については、すでに算定が終わっているものの、環境省からの通達で公表されていない。詳細については、事務局までメール(dendo-nouki@jataff.or.jp)、または電話(03―3509―1161)で問い合わせを。また、比較対象機械についても、公表していないため、前述の事務局へ。
 そのほか、申請に当たっての注意や補助金交付後の報告書等の際の注意事項もある。同協会のHPでは事業に関する説明会のアーカイブ視聴が可能となっている。申請にあたってはぜひみてほしい。また、不明点については、前述の事務局に問い合わせを。
     ◇
 なお、運輸部門等の脱炭素化に向けた先進的システム社会実装促進事業については、8月末に示された令和8年度予算概算要求においても、総額14億1500万円と今年度と同額の予算を計上している。来年度については、現在予算折衝中であり、公募要領なども明らかとはなっていないが、今年度の事業の申請状況などを鑑み、改正が見込まれる。今年度の申請については、申請者から申請しづらいとの声もあり、来年度に向けてはより使いやすい事業へとブラッシュアップされることを期待したい。

井関農機アイガモロボIGAM2

 

 アイガモロボは雑草を引き抜き除草するのではなく、雑草の発生や成長を妨げ「抑草」することができる全く新しいメカニズムを用いたロボットだ。アイガモロボにより、水田をにごらせ太陽光を遮ることで雑草の光合成を妨害し、生育を抑制する。また、巻き上げられた土がトロトロ層(やわらかい土の層)を形成し、雑草種子を埋没させることで抑草効果を発揮する。
 今回、電動農機促進事業の対象となったアイガモロボの『IGAM2』は従来機『IGAM』に比べ①新採用のブラシが地面を捉えることで航行能力や地形対応力など走破性が向上。ブラシは柔軟性と弾力を備え丈夫で苗へのストレスを最小限に抑える②電源を入れるだけで自動航行を開始。あぜにぶつかることで水田の形状を学習し、網目状にくまなく航行③従来機比64%減の約6㎏に大幅な軽量化を実現。
 販売元 井関農機=東京都荒川区西日暮里5―3―14 電話03―5607―7602。

ⅠSEKIアグリ乗用芝刈機ZT4200E―S

 

業界トップクラスの56VARCリチウム電池の技術を搭載したEGO製品の乗用芝刈機「ZT4200E―S」の普及を進め、好評である。
 「E―STEERテクノロジー」を搭載した「ZT4200E―S」は、車のような走行感と、ゼロターン乗用芝刈機ならではの旋回性能を提供。革新的なステアリングハンドルによって、常に思い通りの操縦を実現。急な曲がり角でもその場でスムーズに旋回でき、最新のデジタル技術とクルーズコントロールを搭載している。コントロール、スタンダード、スポーツの3つのカスタマイズ可能な走行モードで操作性がスムーズ。
【主な特長】①「E―STEERテクノロジー」を搭載=確かなステアリング操作②「PEAKPOWERテクノロジー」=最大6個の56VARCLithiumバッテリーで電力を供給。
 発売元 ⅠSEKIアグリ=東京都荒川区西日暮里5―3―14 電話03―3803―7951。

オギハラ リフト式電動作業台車

 

 オギハラ工業のリフト式電動作業台車『フルーツボーイ』は、リフトで荷台の高さが500~925㎜まで上下でき、また立っても座っても作業できるため、棚下、運搬などの作業が1台でこなせる。導入農家からは「電動式で低騒音・低振動。三脚での危険な作業をしなくて済むようになった。安全・安心」と、高い評価を得ている。
 その他の主な特長は①荷台のガードは3方とも倒せる②荷台の椅子は2カ所に移動でき取り外しての作業もOK③オプションで荷台の長さの延長も可能な『補助荷台』も用意④オプションで補助ステップ(左)を付ければ両側から乗り降り可能、また立乗ステップを付ければ、前部に立ち乗りもできる⑤メンテナンスフリーバッテリー&充電器内蔵⑥前部からも後部からも操作しやすいパネル⑦ハンドルレバーを握り込むと緊急停止する。
 発売元 オギハラ工業=新潟県上越市新保古新田639 電話025―525―3510。

オギハラ 工業電動運搬車

 

オギハラ工業の「サンワーカー」OSW―150C―3は、低振動で運搬物にやさしい電動運搬車だ。走行スピードは低速・中速・高速の3段階。最大作業能力は150㎏を積載して連続走行約7㎞が可能。前輪駆動の3輪車だが、使用場面によりキャスター(オプション)を取り付ければ4輪仕様となり、安定性が増す。野菜畑や果樹園で収穫物を楽々運べるのはもちろんのこと、様々な作業現場で重宝する。充電は家庭用100VでOK(充電器標準装備)。
 車体寸法は、全長1580㎜×全幅806㎜×全高906㎜。荷台寸法は、長さ1100㎜~1300㎜×幅750㎜~950㎜(左右のガードを広げれば積載量を増やせる)。またガードを外せば積み下ろしも楽々。
《その他の仕様》▽本体重量=88㎏▽登坂角度=20度▽鉛メンテナンスフリーバッテリー。
 発売元 オギハラ工業=新潟県上越市新保古新田639 電話025―525―3510。

やまびこジャパン 共立電動高所作業機

  

 スマートな果樹作業を実現させる共立ブランド初の電動高所作業機「KCEB250/R」は、モーター駆動による軽快で滑らかな操作感が特長。排出ガスゼロで環境負荷を低減し、静音性の高さから早朝や住宅地近隣での作業も可能にする。
 一度の充電で約2日間という長時間の稼働を実現し作業効率の向上に貢献。直感的なジョイスティック操作や超微速走行機能により、高所作業やブドウ・なしの棚下作業における作業負担を大幅に軽減。安全性を高める傾斜センサーも標準装備され、次世代の農業・管理作業を強力に支援する。
 走行・旋回操作は1本の操向レバーに集約し、デッドマン方式の採用で安全性も確保。リンゴやモモなどの高所作業はもちろん、ブドウやなしの棚下作業にも対応。 本機に座ったままの楽な姿勢で作業でき、作業負担を大幅に軽減させる。
 販売元 やまびこジャパン=東京都青梅市末広町1―7―2 電話0248―32―6181。

ハスクバーナ・ゼノア高性能ロボット芝刈機 

 

「オートモア550 EPOS」は、最大1.5万㎡対応の大規模緑地向け業務用ロボット芝刈機。 
 Husqvarna EPOSワイヤレステクノロジーを内蔵し、物理的な境界ワイヤーが不要。RTK―GNSS技術で約2㎝までの高精度で芝刈り範囲を仮想設定できる。さらに、プロの現場で求められる刈取りパターン(ダイヤモンド、チェッカーボード、平行など)を実現。専用アプリから遠隔で製品全体を監視・制御・分析ができ、複数の作業エリアを個別にカスタマイズ管理(刈高、タイムスケジュール、パターン)できる点も業務用ならではの特長。一時的な進入制限ゾーンの設定やメンテナンスのための駐車スポット指定もアプリで可能。最大45%(24度)の勾配に対応。雨天でも稼働するため計画変更等の煩雑さが不要となり、省力化にも貢献する。  
 販売元 ハスクバーナ・ゼノア=埼玉県川越市南台9―1 電話0570―550―933。

ハスクバーナ・ゼノア傾斜対応ロボット芝刈機

 

「オートモア 435X AWD NERA 」は、最大35度(70%)の傾斜エリアまで対応可能な高性能ロボット芝刈機。このAWD(四輪駆動)モデルは、乗用芝刈機が不得意とする急斜面や複雑な地形、ラフ地などにおいても優れた機動性と牽引力を発揮。特筆すべきは連結式ボディデザインを採用している点。これにより、複雑な芝生での優れた操縦性と起伏の多い地形での高いトラクション性能を実現する。
 GPSを搭載し、芝生の仮想マップを作成するAIMテクノロジー(Automower Zone Control)が使用でき、アプリから作業エリアや一時的な進入制限ゾーンを簡単に設定可能。超音波センサーによる障害物検知機能も装備してワイヤレスの設置も対応。条件が整えば最大5000㎡の敷地管理が可能。難易度の高い敷地の芝刈りに最適。
 販売元 ハスクバーナ・ゼノア=埼玉県川越市南台9―1 電話0570―550―933。

みのる産業ハウス内管理作業台車

 

みのる産業はハウス内管理作業台車が対象機種。「GW―50」は昇降範囲が485㎜~3600㎜で、パプリカ用高軒高ハウスにも対応。大規模ハウスでの誘引・芽かき作業に活躍する。移動車輪の出し入れは、操作ボックス下部のダイヤルにより立ったまま楽な姿勢で行える。車輪を出す際に機体が縦方向に出るため、レールへの位置合わせが容易。移動車輪は床面の横移動も可能。操作ボックスはシンプルで使いやすく、DC24V電源が取得できる。非常停止ボタンを3カ所に設置。フットスイッチは誤操作を防ぐ安全カバー付き。また手動操作レバーで作業台が下降し移動車輪を格納できる。高性能バッテリーを搭載し過充電防止機能付き充電器を内蔵。角部の少ない設計で温風ダクトを傷付けにくい。昇降範囲が630㎜〜3080㎜の「GW―41」も対象機。
 発売元 みのる産業=岡山県赤磐市下市417 電話086―955―1123。

RE ACT自律移動ロボット

 

REACTの陽牛(Hinogi)は、農業や果樹園における重量物運搬を効率化するために開発された、4輪駆動のロボット台車だ。
 最大積載量100㎏(平地での牽引は1tまで)、最高速度0.8m/sで、400Wのモーターを2つ搭載。農機用タイヤと4輪駆動の組み合わせにより傾斜15度までの不整地やぬかるんだ地面でも走行可能。安全面では前後備え付けのLiDAR(レーザーセンサー)が360度の障害物検知を行い安定運行を支える。
 主な機能は、作業者を自動で追尾する「人追従」、コントローラーによる「リモコン操作」、走行ルートを現場で記録する「その場教示」、地図を登録する「事前教示」の4種類。収穫、薬品散布、リアカー牽引といった多様な作業における現場の負担を大きく軽減。
 製造・発売元 REACT=栃木県宇都宮市陽東7―1―2ロボティクス・工農技術研究所内、電話028―662―3332。

ササキコーポレーション電動リモコン作業機「スマモ」


狭い太陽光発電パネル下の除草管理に活用されている電動リモコン作業機「スマモ」。全高がわずか400㎜なので、低く狭い場所での作業が得意。排気ガスゼロの電動バッテリー駆動でCO2排出を削減。走行ユニットの電源ボタンとリモコンの電源スイッチを入れるだけで誰でも簡単に始動でき、家庭用100Vコンセントで充電可能。時間にしておよそ120分。1回の充電にかかる電気料金は約20円と非常に経済的な機械だ。
 もう一つの特長がアタッチメント交換できる点。刈幅716㎜の広幅作業ができる「草刈アタッチ」のほか、太陽光の架台周りやフェンス際などに生える草の草刈りが簡単にできる「際刈アタッチ」、水田のあぜ上面や法面作業を得意とする「畦草刈アタッチ」をラインアップ。用途に応じて使用できるのも好評。
 発売元 ササキコーポレーション=青森県十和田市大字三本木字里ノ沢1―259 電話0176―22―0308。

ハスクバーナ・ゼノア次世代型ロボット芝刈機

 

今年登場した次世代型高性能ロボット芝刈機「オートモア410XE NERA」。境界ワイヤー不要のEPOSテクノロジーに対応し(プラグインキット別売)、設置の柔軟性とメンテナンスフリーを実現。同機ならではの特長は芝生の端まで刈り込むエッジカット機能の搭載。手動による刈り残し処理を大幅に削減し、徹底した省力化に貢献する。
 ワイヤー設置では1000㎡だが、プラグインキットを取り付けワイヤレスにすることで1500㎡まで対応可能。内蔵レーダーによる障害物検知・回避機能を持ち、専用アプリでゾーンコントロールや刈高調整もできる。このロボット芝刈機はバッテリーで駆動する低排出ガス製品なので環境負荷の低減に寄与。GPS盗難防止策や霜ガードなど、公共の場でも安心して使える機能も充実している。
 販売元 ハスクバーナ・ゼノア=埼玉県川越市南台9―1 電話0570―550―933。

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Tue, 18 Nov 2025 00:00:00 +0900
<![CDATA[ヤンマーアグリ、海外販売ネットワーク強化へ|グローバルパートナーズミーティング開催]]> https://www.nouson-n.com/media/2025/11/18/10305  ヤンマーアグリは14日、ヤンマー東京ビルで海外の代理店や販売店などが一堂に会する「ヤンマーアグリグローバル重要パートナーズミーティング」を開催。17カ国から120名が参加し、営業統括方針、商品企画部方針、CS統括部方針についてそれぞれ説明が行われた。
 オープニング映像では、ヤンマーグループのビジネスや価値観「HANASAKA」を紹介。
 開会のあいさつで、ヤンマーHDの山本多絵子取締役(CMO)・マーケティング部長は、日ごろの活動に感謝を示したうえで次のように述べた。
 「マーケティングは製品中心から顧客中心へ転換し、農家の声を重視しています。地域間でデータや成功事例を共有するグローバルネットワークを構築し、ヤンマーの目的である『持続可能な未来』を世界に発信します。デジタル施策とブランド活動を強化し、顧客との繋がりを深めると共に、皆様と協力し各市場でヤンマーブランドを具現化します。新技術やアイデアを融合し、ワクワクするソリューションを共に創出していきましょう」。続いて、ヤンマーアグリの所司社長がアグリ事業方針を説明した。「ヤンマーグループのネットワークは全世界でグローバルにビジネスを展開している。ヤンマーは海外拠点に現地法人と、パートナーディーラー、ディストリビューターの皆様をあわせたネットワークで世界各地でアグリビジネスを展開させて頂いている。パートナーの皆様との協力関係のもと、ヤンマーアグリは売上を順調に伸ばしています。目標は2030年までに海外売上を現在の2倍にすることです。グローバルの需要状況を見ると、日本、中国、インド、ブラジルは好調ですが、穀物価格や追加関税の影響で米国、トルコ、欧州は厳しいです。さらなるパートナーシップが不可欠だと理解しています。ヤンマーとともに目指すべき指針に沿って、ゴールに向かって推進できればと思いますので、引き続き協業をよろしくお願い致します」。
 午後は、表彰式のほか、バングラデシュやエクアドルからの成功事例の紹介などが行われた。
 また、ランチタイムは「お米と楽しむ」をテーマにした2階のレストラン「アステリスコ」にて行われ、ヤンマー東京ビルの視察も行われた。]]>
Tue, 18 Nov 2025 00:00:00 +0900
<![CDATA[ハスクバーナ・ゼノアのロボット芝刈機「Automower」6機種が環境省補助金対象製品に採択]]> https://www.nouson-n.com/media/2025/11/04/10304 Tue, 04 Nov 2025 12:00:00 +0900 <![CDATA[井関農機「アイガモロボ(IGAM2)」が環境省補助金対象機械に認定 電動農機の普及を後押し]]> https://www.nouson-n.com/media/2025/11/04/10303 Tue, 04 Nov 2025 12:00:00 +0900 <![CDATA[農業ドローン防除の最新動向と展望 スカイコンシェルジュ片岡氏が講演]]> https://www.nouson-n.com/media/2025/11/04/10302 【3社連携で設立、全国規模の事業展開】スカイコンシェルジュは、栃木スカイテック、東海スカイテック(親会社:東海物産)、秋田スカイテック(親会社:池田)の3社が結束し設立。産業用無人航空機のサポートシステム開発・販売や、DJI社製農業ドローンの国内総代理店事業などを展開している。
【ドローン普及で多様化する防除現場】水稲防除では、平成15年に有人ヘリと無人ヘリの散布面積比率が逆転し、現在は無人ヘリが主流。近年はドローンの普及で、個人防除も増加している。令和7年時点で水稲病害虫防除面積の約30%がドローンによるもの。一方、地域一斉防除の面積は減少傾向にあり、現場では多様な防除形態が運用されている。片岡氏は「どのような形でも適切な防除(時期、回数、農薬、飛行ルール等)が実施されること、そして地域一斉防除は今後も必要であり、安全性が高く質の高い防除ができるよう、サポートが重要だ」と強調した。
【管理システム「コンシェルジュMAP」で業務効率化】人材不足や業務負担の増大が課題となる中、同社は2025年から散布作業に特化した管理システム「コンシェルジュMAP」をリリース。デジタル図面の作成・運用、散布計画、薬剤登録、機体配置、スケジュール管理、集計作業などを一元化し、業務の省力化とデジタル化を推進している。現場からは「土地勘のない場所でも自分の位置を確認しながら散布できる」「危険箇所を事前に図面上で確認できた」などの声が寄せられている。2025年度までに全国で6000ha、9社の無人航空機事業会社が導入・運用している。
【中山間地の課題と今後の展望】今後の課題として、中山間地での作業効率向上や、作業面積による収入格差の是正が挙げられる。片岡氏は「全国をカバーする散布体制の確立や、オペレーターや機体をグループ内で柔軟に派遣・共有する仕組み、独自カリキュラムによる安全性・質の高い散布作業の提供を目指している」と語った。また、無人ヘリとドローンの長所を融合した最適な請負作業の形を現場ごとに提案し、日本の農業発展に寄与していく方針を示した。]]>
Tue, 04 Nov 2025 12:00:00 +0900
<![CDATA[第4回日本伐木チャンピオンシップin鳥取開催 チェンソー技術日本一を決める大会]]> https://www.nouson-n.com/media/2025/11/04/10301  チェンソー技術の日本一を競う「第4回日本伐木チャンピオンシップin鳥取」が10月18日・19日、鳥取市の鳥取砂丘オアシス広場で開催された。林業アスリートたちは、日本一の称号と来年スロベニアで開催される世界大会への切符を目指し、精緻で力強い技術を披露。その中で、JLCチーム・ハスクバーナの選手たちが躍動、見事4名のメダリストが誕生した。

 スロベニアで開催される世界伐木チャンピオンシップ(WLC)に出場する日本代表選手選考会も兼ねた今大会。24歳以上の「プロフェッショナルクラス」は59名(全員男性)、24歳未満の「ジュニアクラス」は9名(全員男性)、女性選手対象の「レディースクラス」は10名が出場した。
 初日の予選会(伐倒競技(簡易方式)、接地丸太輪切り競技、枝払い競技)を経て、プロフェッショナルクラス12名、ジュニアクラス2名、レディースクラス2名の計16名が決勝へ進出。2日目の決勝大会では、「伐倒競技(マストツリー方式)」、「ソーチェン着脱競技」、「丸太合せ輪切り競技」、「接地丸太輪切り競技」、「枝払い競技」の全5種目で、技術とスピードが試される熱戦が繰り広げられた。
 ハスクバーナの高性能チェンソー・572XPなどを使うJLCチーム・ハスクバーナからは48名が出場して決勝へは12名が進出。その中からプロフェッショナルクラスで髙山亮介選手(矢守産業・長野県)が銀メダル、同じ矢守産業の松村祐選手が銅メダルを獲得。ジュニアクラスでは矢守産業の山岡空選手が金メダル、レディースクラスでは武藤唯選手(秋山林業・福島県)が金メダルを獲得。この4名の選手が日本代表として出場することになる。
 特に、髙山選手は枝払い競技で日本最高得点となる442点を獲得し、3大会連続出場を果たし、ジュニアクラス優勝の山岡選手も、丸太合わせ輪切り競技で日本最高得点の199点を叩き出すなど、卓越した能力を披露。レディースクラスの武藤選手も2大会連続出場となり、世界のトップ選手たちと技術を競い合う切符を手にした喜びを分かち合っていた。各選手のコメントは次の通り。
【髙山選手】「この大会は〝楽しむこと〟を第一に考えて臨み、今までやってきたことを出しきれました。若い選手たちの気持ちの強さにも刺激を受けました。気持ちでは絶対に負けないよう、これからも挑戦を続けていきたい」。
【松村選手】「JLCチーム・ハスクバーナの一員として、多くの仲間と切磋琢磨しながら練習できる環境は本当に心強いです。仲間と刺激し合いながら、これからも高め合っていきたい」。
【山岡選手】「前回のオーストリア大会での悔しさを胸に、今回は自分の力をしっかり出し切れるように頑張ります」。
【武藤選手】「WLCは2回目の挑戦になりますが、結果は後からついてくるもの。今できることを全力でやるだけです。JLCチーム・ハスクバーナは物理的な距離があっても、すぐに相談できる仲間がいるので、本当に一体感のあるチーム。お互いに刺激し合える、最高の仲間たちに感謝しています」。
 メインスポンサーとして大会を支えたハスクバーナ・ゼノア(パウリ―ン・ニルソン代表取締役、埼玉県川越市南台1―9)は、出場したJLCチーム・ハスクバーナ選手を特別トレーニングなどでバックアップ。見事世界大会出場を決めた4選手についても引き続きサポートしていく。そして、今後もこのチェンソー伐木競技の普及に力を注ぎながら、日本の林業の発展と安全技術の向上へ貢献していく考え。

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Tue, 04 Nov 2025 12:00:00 +0900
<![CDATA[クボタの全地形型プラットフォーム車両「KATR」が「レッドドット・デザイン賞」を受賞]]> https://www.nouson-n.com/media/2025/11/01/10297 クボタ(社長:北尾裕一、本社:大阪市浪速区)が開発を進める全地形型プラットフォーム車両「KATR(カトル)」が、世界三大デザイン賞の一つ「レッドドット・デザイン賞(Red Dot Design Award)」で、デザインコンセプト部門の「レッドドット賞」を受賞した。

「レッドドット・デザイン賞」は、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催する国際的なデザイン賞で、革新的なコンセプトや市場投入前の製品を対象としている。
今回の受賞は、クボタの「KATR」が持つ優れたデザイン性・機能性・技術革新性が高く評価された結果。

 

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Sat, 01 Nov 2025 14:49:42 +0900
<![CDATA[那須高原の名店『清流の里』──幻の玄蕎麦「信濃一号」と丸七製作所の最新製粉機が生む極上の“清流そば”]]> https://www.nouson-n.com/media/2025/10/28/10300  またここには平均15t岩石を積み上げ那須連山からの伏流水を三筋の滝にして流した生け簀(滝のある釣堀)があり、清らかな水にはイワナ、ニジマスが元気いっぱいに泳いでいる。それを釣り上げ、その場でミネラルたっぷりの自然塩で炭火焼きにしてもらえるが、これも絶品。この贅沢な蕎麦と川魚を提供する『清流の里』は那須の人気スポットとなっている。
 『清流の里』の経営者・高根沢社長の食へのこだわりと〝完全自家製〟の高品質な蕎麦作りを長年支えてきたのが、丸七製作所=阿部信一社長、東京都足立区=の製粉機だった。これを2台並べ工程を分けて使っていたが、石抜き・製粉・磨き工程が機械ごとに分かれており作業が大変だった。そこで昨年、より多くの人に効率的に高品質な蕎麦を提供したいと導入したのが、同社の自動製粉機「そば粉職人(MSP2S)」と蕎麦磨き精選機「そばピカりん(MGS2)」だ。これにより磨きから製粉、袋詰めまでの一貫作業が実現した。
 自動製粉機「そば粉職人(MSP2S)」は、時間能率16㎏/hを誇る蕎麦専用機。玄蕎麦を低圧力で製粉することで熱の発生を抑え、香り高い高品質な蕎麦粉を生産する。耐久性の高い挽き臼と60メッシュの篩機構を一体化し、玄蕎麦から蕎麦粉までを全自動で処理。タイマー設定による完全自動運転で、製粉中は他の作業に専念できる。甘皮の混入量を調整して、更科そばから田舎そばまで多様な蕎麦粉を自在に製造可能だ。
 また、「そばピカりん(MGS2)」は磨き・石や蕎麦の実を、選別除去・粒揃い・袋詰めを一台でこなすオールインワンの蕎麦磨き精選機。玄蕎麦表面の汚れを磨き落とし、石や枝などの夾雑物を除去して粒揃いに仕上げる。処理能力は時間当たり200㎏と高能率。低圧磨きにより粒形を保ち、低温処理で蕎麦本来の香りや風味を損なわないのも特徴だ。
 製粉作業を担う高根沢社長の父・勇会長は「求めるクオリティを維持しながら作業は格段に楽になった。機械を動かしながら別の作業もできる」と喜んでいた。]]>
Tue, 28 Oct 2025 12:00:00 +0900
<![CDATA[マツモト、新型長ネギ根葉切り皮むき機「ベストロボスマートX(MBX-1型)」を発表|自動位置合わせで高精度・高収益を実現]]> https://www.nouson-n.com/media/2025/10/28/10299 Tue, 28 Oct 2025 12:00:00 +0900 <![CDATA[奈良初のワイナリー「木谷ワイン」──自然栽培とキャニコム『フルーティまさお』が支えるナチュラルワイン造り]]> https://www.nouson-n.com/media/2025/10/28/10298  26歳で大阪のワイナリーの門を叩き、2年間の研修を経て独立。「奈良県独自のものを造りたい」と研鑽している。木谷さんのワインは、野生酵母で発酵させ、無濾過、添加物を極力減らすなど「ナチュラルな製法」が特長。「水のような飲み心地に複雑な味わいが加わり、日本の食卓に寄り添うワインを目指しています」。その土地の気候や土壌ならではの味が込められていく。ブドウ栽培においても、除草剤や化学肥料を使わず、草を高めに残していく草生栽培を実践する。2020年に醸造所を立ち上げ、自社ワインは年間1万5000本ほどになっている。
 現在のブドウ栽培の規模は、今年から奈良県農業試験所の跡地を2ha借り受けることになり、あわせて約3.2‌haに。ピノ・ノワールなど新しい圃場には約1000本の苗木が植えられ、奈良の風土が染みこんだブドウへと育てられていく。
 しかし、園地が広がることで草刈り作業の負担がより大きなものになっていった。年間で6回ほどの草刈りになるが「特に夏場は暑く、体にこたえます」。その重労働解消のため、まずはあるメーカーの二輪駆動乗用草刈機を購入したが、「草で滑ってしまい斜面を上らず作業になりませんでした」。そこで新たな乗用草刈機として農園にやってきたのがキャニコムの「フルーティまさお(CMX2408HC)」。〝草刈機まさお〟の名前を以前からそのユニークさで知っていて、直接キャニコムに連絡し、奈良県の販売店を紹介され、実演となった。
 最初に使ってみての感想は「最高でした。以前のものと比べサイズ感も違いますし、斜面がどんどん刈れ、スピードも効率も段違いでした」。四輪駆動が決め手となり導入となった。また実際の作業を通しシートとフロントのサスペンションによる乗り心地の良さを実感。「長時間作業でも疲れにくいですね」。さらに小回りが利きペダル操作一つで前後進を感覚的に切り替えることができ、「苗木のギリギリまで刈り込め、刈り残しも少ない」と、作業性の満足度は高い。加えて各所がワンタッチで開きメンテナンスも楽。それまで刈払機などを使い2人で3日かかっていた作業が、1人で1日の作業になり、負担が大きく軽減した。「苗木の生長を確認しながら走るのは良い時間です。乗っているのが楽しい」。
 草生栽培への貢献も大きく、「多様な草には様々な菌が根付き、ワインの複雑さを引き出すと考えています。しかし草刈りが遅れるとブドウが草に埋もれてしまうので、楽で速い草刈機は助かっています」。自然を活かしながらそれを活かす適切な管理に同機が大きな力となっていた。
 畑仕事をしているときが一番心地良いと言う木谷さん。「自分らしさがより出せるブドウをつくりたい」とし、その先にある理想のワインに向かう歩みがあった。(木谷ワイン:奈良県香芝市下田西3―219―1)。]]>
Tue, 28 Oct 2025 12:00:00 +0900